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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

大井町が誇るインパクト系洋食屋さんでメンチカツカレー。「ブルドック」(大井町)

大井町、昭和初期の香り漂う東小路にある、有名な、あまりに有名な洋食屋さん。

「ブルドック」

ブルドッグじゃありませんブルドック。
英語表記はBULLDOGですが、ブルドック。
創業1949年の超老舗ですから、ブルドックで良いのです。

このお店が有名なのは、その歴史だけではありません。
まずは見てくださいこのショーケース。

汚い、とにかく汚いんですね。


古びてるなんてもんじゃない。
煤けていて黒ずんでいて、家事で焼け出されたかのよう。
もちろん、食品サンプルとしての機能は果たしておらず、食欲をそそることは決してありません。

けど、そこは老舗の洋食屋さん、中へ入れば小綺麗な・・・

なんてことはないんですよね。

中は、輪をかけて凄い。

スケートリンクのようにヌルヌル滑る床、長年の油で剥がれ落ちた天井、厨房を包み込む油汚れ。

当然のごとくキタナシュラン認定店であるのですが、キタナシュラン人形すらもススで真っ黒。

他の追随を許さない、別格クラスの汚さです。

さらに凄まじいことには、オヤジさんの着たコックコート。
油やらなんやらで頭の先まで真っ黒。
さらにところどころまん丸な穴まで空いているという・・・

映画の美術さんだってそこまで大袈裟にはやらんだろうに。

とまあ、この時点でダメな人はダメでしょうが、次なる衝撃がここに現れるのです・・・


★メンチカツカレー ¥980

な、なんだ、このバケモノクラスのドカ盛りは!!
ゆうにお茶碗4、5杯分はあろうかというご飯の上に、エアーズロックの如き巨大メンチカツ。
無理・・・

だがしかし。

しかし!なのです。

一口食べてビックリ!なのです。

普通、洋食屋さんのカレーといえばブラウンソースやフォンドボーなどの技法を用いたものをイメージしますが、このカレーは全く違います。

鶏出汁とカレー粉その他調味料で作った旨味たっぷりのカレーに、カットされた玉ねぎが沢山。
つまり、六本木「香妃園」や神戸「香美園」に代表される、いわゆる「中華カレーライス」そのものなんですよね。

一体何がどうしてこうなったのか、厨房の会話が時折中国語混じりなのと関係あるのか、とにかくインパクトある美味さなんです。

そしてこのエアーズロックのごときメンチカツ。
これが凄い。

ガリッと硬い衣に包まれた、赤みを帯びた柔らかなメンチ。
何これ!?ってなハイレベルのメンチカツなんです!
これをいただくだけでも価値がある、素晴らしい品。
しかもこれが中華カレーとなかなか合うんだな。

お店の雰囲気とこの美味さとのギャップ、凄いものがあります。

というより、カリッとした衣を揚げ続け何十年。
壁の油汚れも、剥がれた天井も、汚れまくって穴が空いたコックコートも、美味いカツを追求してきた故の勲章といえるかも知れません。
(にしても、も少しキレイにできるとは思いますが)

美味い美味いとメンチカツ、美味い美味いと中華カレー、夢中で食べてなくなった後に残ったのは、半分以上のご飯。
ここからが割と地獄(笑)

オーダー時にいえば、ご飯半分にしてくれるそうですのでお忘れなく。
半分でも十分なドカモリですよ。


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