カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック!

【第三回】Japanese Curry Awards 2016 カレー細胞ノミネート店公開!

さあ、今年もジャパニーズカレーアワードの季節がやってまいりました!!

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」
日本のカレー文化に貢献したカレー店を12店舗選出し、表彰する取組みです。

JCA2016.jpg


おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。


           - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -

関連記事
『「Japanese Curry Awards 2014」始動!~カレーとは、何だ?~』
『【全文掲載】 ジャパニーズカレーアワード2014ノミネート 「カレー細胞」セレクト』
『「Japanese Curry Awards 2014」受賞店発表!!』
『今年で第2回!! 【全文掲載】 Japanese Curry Awards 2015 ノミネート店選出! カレー細胞セレクト』
『「Japanese Curry Awards 2015」全ノミネート店一挙 公開! 【受賞店発表は12/24】』
『発表!「Japanese Curry Awards 2015」受賞店!!』


そして第3回となる2016年は、14人の選考委員が参加。
メンバーはこちら!!(敬称略)

USHIZO (CURRY DIARY(・x・)
たあぼう (お気に入りのカレー屋さん700
エスニカン (◆毎日カレー◆と★タイ料理★
ノリ (うまいものは宵に食え
しまじろ (カレー401
カレー細胞 (カレー細胞
三吉 (三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~
ひろこ (東京無責任女の大冒険
ノムコ (NOMCO CURRY MAP
三嶋達也 (『口癖はカレー』 主宰)
K1郎 (うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう!
TAK (かれおた -curry maniacx-
みつお (Bicycle & Ethnic 2
クン・プー(タイ料理広報担当☆クン・プーのタイ料理食べ歩きブログ&まいぺんらいタイ料理レシピ


いやぁもう、心強いったらありゃしません。

選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
12月後半に本選考へと臨み、年末にアワード受賞店発表!という流れ。

そして12/8、各選考委員のノミネート店提出が完了。
各サイトへとそれぞれのノミネート店が掲載されていきます。

・・・ということでこの「カレー細胞」サイトでも、提出したノミネート内容を全文掲載。
ちょっと長いですが、是非ご覧ください。

(※注:以下はあくまでもカレー細胞が推薦した「ノミネート店」です。
年末の受賞店発表時には、他の選考委員が推薦した、ここに記載されている以外のお店が受賞する可能性もありますのでご了承くださいませ)





****************************************************************************************

Japanese Curry Awards 2016
ノミネート店選出 by「カレー細胞」


◎はじめに

「カレーは、世界に誇れる日本のカルチャーである。」


このJapanese Curry Awardsの選考基準は「日本カレー文化に貢献したお店」です。
ですが、2016年注目したお店の多くは「これをJapanese Curryと呼んでいいものなのか?」と迷うものが多かったからです。

正直迷いました。はて、どうしたものか?

毎年続けるアワードだからこそ、「日本カレー文化が現在あるカタチに対し貢献が大きいお店」を表彰するとともに「日本カレー文化の新しい道を切り開く可能性のあるお店」も表彰したい。

だれも異論のない名店と同時に、まだスポットの当たっていないお店の取り組みにスポットを当てることで、このアワード自体も微力ながら「日本カレー文化に貢献できれば良いな、と思います。

ならば、今現在「これをJapanese Curryと呼んでいいものなのか?」と戸惑うようなお店も、賞の対象にして良いのではないか?

このアワードも3年目。
オリンピックイヤーまであと3年。
日本カレーの多様性を今年は強く意識してみようと考えました。

◎2016年ノミネート店選出にあたっての指針

授賞理由となる、「日本カレー文化に貢献」という基準を因数分解し、以下のように3つの指針を定めました。

(1)日本カレーの「発明」に対する貢献
およそすべての発明というものは、あるものとあるものの意外な組み合わせの発見から生まれます。
そもそもカレーは、異文化の交流・融合から生まれた食べ物。
まだまだ、新しい可能性が広がっています。
いままでなかった、素材と手法の組み合わせ、素材と素材の組み合わせ、料理と業態の組み合わせなど、皆が真似たくなるような新しい発明に対する評価です。

(2)日本カレーの「社会的地位向上」に対する貢献
いくら美味しくても、いくら斬新でも、世に知られることが無ければ勿体ない。
日本カレーの魅力を、世に受け入れられるカタチで発信すること。
ジャンルを横断し、多くの人を巻き込むことに対する評価です。

(3)カレーの「ローカリゼーション」に対する貢献
カレーに限らず、現在における日本経済の大きな課題は、地域活性化です。
また、SNS全盛で、あらゆる情報や商品が居ながらにして手に入ってしまう現在だからこそ逆に、「わざわざそこに行かなければ体験できない価値」が高まっているのが事実です。
また、「ローカリゼーション」とは、世界中でも他にない価値を創出するという点において、真の意味での「グローバリゼーション」にもつながるのです。
「日本」や、「日本のそれぞれの地域」の魅力を取り込み、遠方からの客をも呼び込む価値創出に対する評価です。


◎「カレー細胞」2016年Japanese Curry Awardsノミネート店

●和魂印才たんどーる(東京・初台)

『和印融合の第一人者、待望の復活!』



沼袋の名店として知られた「新・印度料理 たんどーる」が、2016年5月、初台にて待望の復活!
オーナーシェフの塚本さんは東京インド料理の先駆けである「アジャンタ」出身。
インド料理の手法をベースに、梅、ゴマ、昆布、ひじき、干し椎茸など、和素材をふんだんに用いた独自の世界は唯一無二、まさに「和魂印才」と呼ぶべき発明の山です。
和印融合の第一人者ともいえる巨匠は今も、日本における新しいカレーの可能性を追求するトップランナーであり続けます。


● KALA(福岡・筑豊中間)

『福岡カレー事情を大きく前進させたパイオニア』


DSC06129_light.jpg
本格南インド料理店の相次ぐ出現、東京・新大久保からの現地式ネパール料理店の相次ぐ進出など、今年大きく前進した福岡カレー事情。
そのパイオニアとなったのがこのお店。
「南インド料理は当たらない」といわれた福岡の、それも結構な僻地で、孤高の料理人・通称「番長」が、日本のどこでも食べられないほど凄い南インド料理を提供し始めたのは約4年前。
当時は一部のマニアのみの支持にとどまっていたのが徐々に、徐々に地元メディアでも取り上げられるようになり話題に。
「九州の旬な魚とインドのスパイス料理を組み合わせると無敵」を証明し、福岡カレー界で完全に一目置かれる存在となっています。

●和印食堂 グーテ(大阪・福島)

『大阪発・日本を席巻するスパイスカレームーブメントの発信』



今や日本で最もアツく、最も活発なカレームーブメントといえる「大阪スパイスカレー」。
「音楽・ファッション・カレー」と、カレーがポップカルチャーの第一線に昇りつめたその背景には、メンバー5000人を超える巨大FBグループ「口癖はカレー」の存在があります。
この「グーテ」は、「口癖はカレー」を主宰する三嶋さんのお店(三嶋さんは昨年よりJCA選考委員でもあります)。
大阪スパイスカレーの潮流、和出汁・合い盛り・飲めるカレー屋さんなどの要素が凝縮されたこのお店はまさに、大阪スパイスカレームーブメントの発信地と言っても過言ではありません。


●堕天使かっきー(大阪・東天下茶屋)

『大阪スパイスカレーを超えた、大阪スパイスカレー最先鋭の切れ味。』




「大阪スパイスカレー」最大の魅力は、「常識にとらわれない自由な発想」だと思います。
けれど、ジャンルがジャンルとして確立すればするほど、冒険者の集いが安定を求める人々の集いへと変容していき、そこに安定を求める人々が増えてくるのは、IT業界も飲食業界も同じことでしょう。
そんな中、ジャンルを超えたオリジナリティを求め突っ走るのがこちらのお店。
和出汁は和出汁でも鯛出汁を用いた独自カレーの美味さは唯一無二。
けれどいずれ他の店がそれを真似、同じようなことを始めようとしたときにはきっと、この店はもう次の発明へと駒を進めていることでしょう。

間借り営業という要素はありつつも、最先鋭の特筆すべきチャレンジャーとしてノミネートさせていただきました。

●森林食堂(京都・二条)

『京都スパイスカレーの最高峰』



大阪スパイスカレーの盛り上がりは京都にも飛び火しています。
なかでもこの「森林食堂」は、丹後など地元の食材をふんだんに用いた独自のカレーと、特製の器、京の町家という世界観など、京都ならではのスパイスカレー屋としての魅力を強く押し出しています。
大阪では食べられない京都独自のスパイスカレー、その美味さを知っていただきたくてノミネートしました。


●ピキヌー(東京・駒澤大学)

『日本式タイカレーライスの最高峰」


photo:01
タイのカレー(ゲーン)を日本の米食、日本のカレーライス文化と融合させたパイオニア「メーヤウ」系各店の中でも最高峰といえるのがこちらのお店。
そのカレーはもはや、タイカレーを超えた、独自のカレーライスとなって多くのファンに愛され続けています。
そして今でも定期的にタイへと修行に行き、そこで仕入れた新しい味を、日本の旬の食材と組み合わせ新メニューを開発しているという山口オーナー。
歴史的貢献に加え、今なお挑戦を続けるその姿勢に脱帽です。


● チャイハナ海花(大分・国東半島)

『日本の風土とインドのスパイス料理の融合、その極み』


DSC06164_light.jpg
昨年に続いてのノミネートです。
日本インド料理の歴史的名店「アジャンタ」「アショカ」の両方で修業した瀬口さんが、大分市「サルナート」を経て、地元の国東半島、豊後高田で開いたお店。
アジャンタ出身の日本人シェフが日本各地に開いた綺羅星のような名店たちの中でも非常に特異かつ、至高の輝きを放っています。

最寄駅なし、という凄まじい立地。
けれど、眼の前には砂浜、周囲には緑がある。
この地でしかいただけない活きた食材を、南北インド料理の確かな技法と卓越したセンスで、オリジナルなスパイス料理のコースへと紡ぎ上げてゆく。

そこでしかいただけないカレーを食べるために、その土地へ行く、という価値。

日本の地域風土とスパイス料理の融合と言う意味において、理想といえる存在です。


●beet eat(東京・喜多見)

『自ら狩り、自ら作る。究極のジビエカレー』



このお店、なんと、「女性ハンター兼シェフが、自ら狩った獲物をジビエミールスにして提供するお店」。

野菜であれば自家製だったり、産直だったりも良く聞かれるようになったこの頃ですが、
シェフ自ら北海道へ赴き、自ら仕留めた獲物でカレーを作るお店なんて、他に聞いたことがありません。
これこそまさに「究極のワンストップ」、食材を活かすという点においてこれ以上はありません。
そして、肉以外に魚介系のカレーも美味しいのが困りもの。
食材への完全なる理解と、高い調理技術が生み出すカレーは他に類を見ないものです。

●青い鳥(東京・幡ヶ谷)

『重ね煮カレーのお店という新提案。』



食材を「陰陽」順に積み重ねて、少ない水で煮るという料理法「重ね煮」。
自然の素材の持つ本来の甘味やうまみを引き出すため、最小限の調味料で美味しい料理を作れるというこの手法をカレーに応用したお店。

インドのアーユルヴェーダが中国へ渡り発展した「陰陽思想」。
それが日本へと渡ったのち、このお店でインド料理へとフィードバックするというのですから、実に興味深い存在です。

オープンは2015年12月22日、新人賞とどちらか迷うタイミングですが、この1年での定着ぶりを鑑み本選への推薦です。


●ニューキャッスル(東京・銀座一丁目)

『日本カレー史に残る「辛来飯」、完全復活。』



2012年夏、震災の影響による地盤沈下が理由で閉店した銀座の超老舗「ニューキャッスル」。

唯一無二、日本カレー史に残るカレー「辛来飯(からいらいす)」が消滅してほぼ1年後、
一人の青年が三代目を襲名し、その味を奇跡的に復活させました。

戦後焼野原だった銀座から、日本の復興と変遷を見つめ続けてきた「辛来飯」を、未来へと継承するこのお店、日を追うごとに、初代の味へとぐいぐい近づいているのには驚きです。

まさに日本カレーの文化遺産、カレーファンみんなで支えたいお店です。


新人賞

●カルパシ(東京・千歳船橋)

『カレーの味覚でスパイス料理。突出した美味さ。』



2015年秋から2016年頭にかけて浅草地下街での間借り営業を経て、今年11月待望の実店舗オープンを果たした超人気店「カルパシ」。
インド、スリランカ、ネパールなど、インド亜大陸各国のマニアック料理を自在に操るその手腕には、すでに数多くの熱狂的なファンがついています。

しかも世のマニアックな料理は、大多数のマニアでない人々に理解できないことが多いにも拘わらず、こちらの料理は例外。
インド亜大陸の料理を食べ慣れていない一般の方々のファンからの支持もアツいのが特長。

それには理由があって、シェフの黒澤氏は、インド亜大陸料理をマスターする一方で、日本のさまざまなカレー、大阪スパイスカレーから北海道スープカレーまでを把握、日本人が「美味いカレー」と感じるための「旨み」や「コク」を意図的にアップさせたチューニングを施しているからなんです。

マニアックなスパイス料理と、日本人のカレーに対する味覚、この2つが高次元で融合した、突出した存在です。


名誉賞

●ケララの風II

『南インドのスパイス文化を日本に定着させる、多大なる貢献』


2011 2175
こちらのオーナーは長年、南インド大衆食の普及に取り組んできた沼尻シェフ。
彼から直接的・間接的に影響や恩恵を受けたカレーシェフがいったい何人いることでしょう
お店を通じての発信のみならず、食事会や料理教室を通じての普及活動。そこでインド料理を習得した数多くの日本人シェフの存在。
そして、南インド料理やスリランカ料理に欠かせないカレーリーフを日本の気候に合わせ自家栽培し、その種を多くの人に分け与えるなど、地道ながら多大なる貢献。
実際、現在日本で生のカレーリーフを用いているカレー店の多くは、沼尻氏が広めたカレーリーフの種を受け継いでいるのですから。




それでは本選考に向けて、新情報が出次第レポートしていくことにします。

乞うご期待!!


●「カレー細胞」Facebookページもチェック。
https://www.facebook.com/CurryCell

⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。
にほんブログ村 グルメブログ カレーへブロぐるめ! 食べ歩きポータル
関連記事

テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2016/12/12(月) 01:41:36 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

Re: 重ね煮カレーは青い鳥さんの発明?

すーさん
ご指摘ありがとうございます!

文言修正いたしました。

  • 2016/12/12(月) 22:36:58 |
  • URL |
  • ropefish #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://currycell.blog.fc2.com/tb.php/3258-23fc6980
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)