小さく洒落た店舗がポツポツと。
いつの間にか、青山「パンとエスプレッソと」までやってきていて、プチ青山といった風情になっています。
そして、ひときわ目立つお洒落なお店。

「HATONOMORI」(鳩ノ森)
2015年8月31日オープン。
実はここ、あの神宮前「水曜カレー」のシェフ、高木さんが全体プロデュースを行った「スパイスバル」なんです。
オープン当初、「水曜カレーのシェフが自分のお店をオープン」という情報が飛んでいましたが、
そもそも店舗立ち上げは高木さんの本領。
こちらで出ている料理はもちろん「水曜カレー」とは違い、別のシェフが立っていますので誤解無きよう。
高木さんがお店のコンセプトや料理の全体イメージを構築し、個々のレシピはシェフに任せているようです。
この日は水野仁輔さんと、今年も行うJapanese Curry Awardsの打ち合わせを兼ねディナー訪問してきました。

元が蕎麦屋だったとは思えない、スタイリッシュな空間。
カレーだってここまでムーディーになれば、集まる客もお洒落さんが増えるに違いありません。
さ、メニューを見てみましょう。

ベースとなるのはインド料理、そしてタイ料理。
しかしかなり、独自アレンジが入ったフュージョン仕様になっているようです。
お酒も、かなり個性あるラインナップ。
ここ数年でとみに増えてきた「スパイスバル」の最先端を行っていますね。

★塩レモンサワー ¥650
「塩」「レモン」という今日的キーワードがそそりまくる一杯。
グラスの縁にまぶされた荒塩で、喉が渇きつつどんどん飲んでしまいます。

★冷製 鶏ムネ肉のカルダモン煮 ¥650
柔らかな鶏ムネ肉に香るカルダモン。
スターターとして最適なさっぱり風味です。

★ミールスサラダ ¥1250
これもまた、ネーミングに惹かれまくった!
南インドのミールスのように、いろんなスパイス料理を少しづつ混ぜ、野菜と一緒にいただくという趣向。
皿の縁に食用菊の花びらがあしらわれるなど、ビジュアル的美しさも充分。
良いカメラで撮りたい一皿です。

★スパイス梅酒 ¥650
これ、良いですよ!
次回もこれを頼むかな。
甘さとスパイシーさが共存した逸品。

★オーブン焼きの盛り合わせ ¥800×二人前
いやぁ、全て盛りが美しいですね。
注文は二人前からなのですが、お肉はどれも美味しく、迷ったらこれ的な料理です。

★クラシックモヒート ¥950
旨いけど、スパイス梅酒の後だと爽やかすぎて一気に飲んじゃいます(笑)
・・・と、さまざまなスパイス料理を堪能したわけですが、やはりカレーは押さえておかねば。
この日の日替わりはタイのグリーンカレーだったので、この流れからはパスするとして、
高木さん曰く「バターチキン、ちょっと面白いですよ」とのこと。
なら、迷うことはありません。

★バターチキン ¥1000
★ライス ¥250
★ラッサム ¥700
いやいやいやいや。
これは見ただけでもう、美味しいですね。
良くあるドロッとクリーミィなバタチキとは異なって、恵比寿「キッチンボン」のボルシチかってな感じの魅惑ビジュアル。
食べてまた嬉しいのは、クリームを抑えたぶん、カスリメティの香りが強く感じられオトナの味わいに仕上がっているんです。
この独特な美味さ、みなさんにもちょっと試して欲しいですね。

ラッサムは、いわゆる南インド料理店のラッサムとは全く別の、フュージョンラッサム。
ちょっと甘みある、不思議な味わいです。
料理にお酒、何を注文しても一筋縄ではいかない、創造的なお店。
インド料理屋やカレーという肩書を抜きにしても、ちょっと面白いバーやビストロとして利用することができる、
独特のポジション取りだと思います。
まだオープンしたてなこともあり、まだまだ料理やオペレーションは進化していくことでしょう。
人気店となるポテンシャルは充分あるので、これからも楽しみに注目していきましょう!!
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