まずはこちらの前篇からご覧ください。
⇒『え・・・まさかの!?伊豆でデリーのカシミール!?「赤いやね」』
(前回の続き)
伊豆・川奈。
風光明媚なこの町を見下ろす高台の喫茶店に、突如現れた「デリーカシミール」。
のれん分けでも、インスパイア系でもないその名前、その味わいは一体?
そして何故、チキンではなくベーコンなのか?
店員のおばさま方に訊いても詳しくは分からず、謎は謎のまま、謎として拡がり、お会計を済ませ店を出ようとしたその瞬間!
事態は急展開を見せたのです。
お店の奥から姿を現した、気品ある女性。
齢を重ねてなお、モダンで都会的な洗練を身に纏ったその人こそ、この「赤いやね」のマダムだったのです。
聞けばマダム、以前はカレー屋をやっていたらしく、その当時「デリー」の先代社長に「個人的に良くしていただいた」とのこと。
つまり、本物の「デリー」のカシミールを個人的に教わったのだということ。
これは限りなくレアなケースと言わざるをえませんね!
(ちなみに「デリー」先代社長とは初代・田中敏夫氏の奥様、やすよさん。女性です。念のため。)
マダムがカレー屋を閉め、現在の場所で喫茶店「赤いやね」をはじめたあとも、お客さんからは、「あのカレー出さないの?」との声。
かくして再び「デリーカシミール」を出すようになったのだとか。
ただ、喫茶店の厨房ではコンロの口数も足らず、ちゃんとしたデリーレシビでの鶏肉仕込みが難しいため、具材をピザなどでも用いるベーコンに切り替えたのだとか。
なるほど、だからデリーカシミール、
だからベーコンなのですね。
日本全国津々浦々、人とカレーに歴史あり。
「ほんとは鶏肉なんだけど、先代社長におこられちゃうわね。」
と笑うマダムがまた魅力的で、飲食店はやはり、人ありきなのだなあと感じたのです。

心地よき、晴れた昼下がりでした。
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