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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

夜の錦糸町に、西ベンガルのムスリム系料理店誕生!「クシ」(錦糸町)

真夜中の錦糸町歓楽地帯。
しかもその、細い路地を入った隠れ家ロケーション。

「レンタルルーム 男女」

一時間1000円。安いですね!

・・・いやいやそしてその隣。小さな小料理屋と思しき建物に、インド国旗。


「クシ インドレストラン」

バングラデシュ系「アジアカレーハウス」、南インド系「ヴェヌス」の登場に沸く錦糸町ですが、ここもまた2015年5月にオープンした新店。


鄙びた居酒屋情緒あふれる店内が素敵ですね。

オーナーはバングラデシュ人、シェフはインド・西ベンガル州コルカタ出身のセラージュッディーンさん。
かつて錦糸町で人気を博したインド料理店「カシミール」(現在は閉店)のシェフを務めていた方で、
この「クシ」では、故郷西ベンガル州の現地流料理をふるまっています。

実はこの界隈、夜のお仕事(風俗の呼び込みなど)に従事するバングラデシュ人が多く、「アジアカレーハウス」同様、
この「クシ」もその辺のベンガル料理需要を見込んでのオープンというわけ。
夜7時ころから朝4時ころまでという営業時間がそれを如実にあらわしていますね。

ただ、同じベンガル料理といっても「アジアカレーハウス」はバングラデシュ側の料理、こちら「クシ」はインド側の料理ですから、やはり同じではないわけで、錦糸町の呼び込みバングラ人にとっては「選べる楽しみが増えた」ということなのでしょう。
また、同様のインド・西ベンガル州料理を標榜する町屋「Puja」とも料理の傾向はだいぶ違っていて、あちらはレストランのおもてなし料理、こちらは現地ムスリムの日常食といった意味合いが濃く、ひとくくりにベンガル料理といっても、いろいろなお店が登場してきたものですね。
あ、もちろんバングラデシュ料理の名店「ルチ」もお忘れなく。

さてこちらの「クシ」、料理は日替わり1000円ポッキリのセットがメインなのですが、「それしかなくて勝手に出てくる」アジアカレーハウスとは異なって、タンドリー料理があったり、セットをシェアするのもOKだったりと、比較的柔軟なのが嬉しいところ。
とはいえメニューブックなんてものはないので、シェフとのやりとりでオーダーするのですが、まぁ彼のインド人離れした物腰の柔らかさ!!
非常に和やかな雰囲気で食事を楽しめますよ。


★瓶ビール

あれ?ここムスリムのお店ですよね?
いやまぁ、いいんです。
シェフ個人は「飲まない」そうですが、お客さんは別。


眼の前に貼られたラマダンカレンダーを眺めながらの一杯。ごめんなさいね。


サービスのパパドは円錐タイプ。


さて、こちらがこの夜のセット。

・ほうれん草チキンカレー
・ダルスープ
・アチャール
・ジャガイモとカリフラワーのサブジ(アルゴビ)
・ライス


というラインナップ。
ライスはそれなりの大盛りなので、お腹の具合によっては事前に「少なめで」とオーダーするのが良いかもしれません。


★ほうれん草チキンカレー

いわゆるよくあるサグチキンとは全く別物の、サラッサラなカレー。
塩とニンニクがしっかり目の呑兵衛カレーで、なかなかの美味さです。
出来たてアッツアツで提供されるのもポイント高い!!


★ダルスープ

まるで味噌汁、といった感じのダルスープ。
ごくごく飲める感じながら、やっぱりニンニク効いてます。


★アルゴビ

ほとんど辛さのない、ほっこりサブジ仕様。
酸味たっぷりのアチャールと交互に食べてちょうどいい美味しさですね。

全体的に感じたのは、現地度では「アジアカレーハウス」に負けず劣らずのディープさを保ちながらも、
こちら「クシ」の料理ほうが、多くの日本人にとって「美味しい」と感じやすい方向性なんじゃないか、ということ。

私は作るほうの専門家じゃないので詳しく書く権利はないのですが、魚などの臭みも含め旨さであるとするバングラデシュ料理に対し、スパイス使い強めで香りをコントロールするインド料理、その辺が大きいんじゃないかしら。
(もちろん、総論ではなく、経験値的にそういう傾向がある、というだけですが)
「日本人受けするインド料理」を提供していた「カシミール」での経験値も影響しているのかもしれません。

平たく言えば、「アジアカレーハウス」より「クシ」のほうが「カレーらしいカレー」ということかも。

食後、セラージュッディーンさんと軽くお話。
「ネットで見てきましたか?」と聞かれたので、「知り合いが何人も来てまして」と、いろいろなレビューを開くと、とても興味深そう。
たくさんのレビューが書かれているのがとても嬉しそうでした。

「マトンカレーと野菜カレーがオススメと書いてくださいね」と笑顔でお願いされたり。

料理は美味しいし、頑張ってるんだもん、応援したくなりますね。

特に彼、朝方まで客足が途絶えなかった大人気店「カシミール」にいただけに、この「クシ」の現在の客入りはちょっと物足りないんじゃないかしら。

・・・・と、ここで難しいのが、「マニアたちはマニアたちだけで楽しめるマニアックな場所を隠しておきたくなる」って心理。

ネットなどのメディアで紹介されて人がどっと来ると「荒らされた」と思っちゃうわけです。

けれど、そう思っちゃうのは尤もながら、やっぱりそれは「マニアのエゴ」でもあるわけで。

自分を含む数人の熱狂的ファンが支えてきた地下アイドルが、ひょんなことでTV出演して大ブレイク、途端に「俺たちの○○ちゃんじゃなくなった」なんて言い出すのは、ホントのファンじゃなくて単に、独占欲が強いコレクターに過ぎないのだと、最近強く思います。(自省も含め)

それよりは、ちゃんと経済的にも回るだけ「売れて」、それでもなお本来の魅力を失わないよう支えていくのがファンなんじゃないかしら。
それまでは「マニアしかしらなかった魅力」が、一般に広く知られるのは、我が子が巣立つような寂しさはあるにせよ、たくさんの人がその魅力に気付くことで、世の中が動いてゆく。

カレーに話を戻せば、「ベンガル現地式のカレーが実は美味しくて、しかも客が来る」ことが周知されれば、美味しいベンガル料理屋が増える確率が上がるわけで、そのほうが、お店と客の双方に良いはず、なのだと思います。

だから言います。

「クシ」のベンガル現地流カレー、美味しいですよ。
みんな、食べに行ってみてくださいね!


そしておまけ情報。
金曜夜はムスリムならではの料理、ニハーリの登場可能性高し、ということ。

そしてもう一つ情報。
なんとここのセット、テイクアウトも可能なのだそう!

テイクアウトったって、どこで食べりゃあいいの・・・?

あ、隣!!一時間1000円!
なるほどそういうのもありかもしれませんよ。

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クシ

夜総合点★★★★ 4.2



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