あれ?いつもだっけ?

ビッグアイカラシン
学名:Tetragonopterus argenteus
最大長:10cm
原産地:アマゾン・ラプラタ水系
珍種とか、希少種とかいう意味のマイナー種ではなく、
昔から流通してるのにいまいち人気が出ない魚。
図鑑では、色もいまいちぱっとしないし、
ビッグアイというわりには、そんな大して目も大きくないし、
単なる銀色の地味な魚・・・
・・・いや、ちょっと待ってください。
「単なる」銀色ではないのです。
↓ウチのをご覧ください。

強烈なメタルシルバー。
以前紹介したアロワナカープの鱗もすごいけど、
メタルの輝きでは圧倒的にこいつのほうが上。
しかも鱗が肉厚で立体感があるので、ギラギラビカビカ。
これに対抗できるのはおそらくアトランティックターポン位ではなかろうかと。
そもそもこの魚、
目の上下に失敗したアイシャドーみたいにはみ出した黒い模様があって
目が大きく見えるからビッグアイカラシンって呼ばれているだけ。
学名のargenteusは「銀色の」って意味だから、本来の魅力は鱗のメタルシルバー。

写真の固体はK2便ワイルドで現在10cmの大型固体。
すごく温和ってわけじゃないけど、混泳はまったく問題なし。
打たれ強いしとても丈夫。
すごく「いい魚」なのですが、
その魅力は、図鑑ではまったくといっていいほど伝わりません。
なぜか。
それは図鑑に載っているのが「幼魚写真」だからです。
実は日本の熱帯魚図鑑の写真って、かなりの割合で「幼魚写真」なんです。
ショップに売られてるのも幼魚だったりするので、
「ぱっとしないなぁ」とスルーされている魚のなんと多いことか。
図鑑の知識だけだと、
プンティウス・アルリウスがどれだけド派手になるかとか、
エンツユイが大きくなると模様も体形も全く別物になるとかも、
全くわからない訳です。
図鑑には生体の写真を掲載、そしてショップの水槽にも成体の写真を貼って、
「大きくなったらこんなんなりまっせ」ってきちんとわかれば、
飼育者の期待も覚悟も変わると思うのですが。
まあ、逆に考えれば、
マイナー魚を飼い込んで皆を驚かせる楽しみが残されている、
ともいえるんですけどね。
最後にもう一枚

なかなか凄いでしょ?
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