FC2ブログ

カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

ノコギリエイの知られざる凄さ。

ノコギリザメとノコギリエイの違いって分かりますか?

どちらも吻部がノコギリ状に進化した独特なカタチで、一見とても似通っているのですが、そこはサメとエイ。
ノコギリザメは鰓が体の側面に、ノコギリエイは体の下についているんです。

今日は意外に知られていない、ノコギリエイの生態についてご紹介しましょう。

こちたは上海海洋水族館で飼育されている個体。

ノコギリエイ(ラージトゥース・ソーフィッシュ)
学名:Pristis microdon
英名:Largetooth sawfish,Freshwater Sawfish
最大長:7m
原産地:インド洋から太平洋の熱帯・亜熱帯域


Pristis microdonは最大7mにもなるノコギリエイの最大種で、日本にも分布しています。
・・・が、夜行性で、泥や砂で濁った場所に好んで住んでいるため、目撃することは稀。
生態の研究もあまり進んでおらず、広範囲に生息するものの個体数は減少している様子。

最大の特徴であるノコギリのギザギザは厳密には牙ではなく、鱗が発達したもの。

長く伸びた吻部には、エイ・サメ類に特有のロレンチニ瓶と呼ばれる電気受容器があります。
他のサメやエイではこのロレンチニ瓶という器官は鼻先の下部についており、獲物を探索するのに役立つわけですが、
このノコギリエイの場合、ロレンチニ瓶が上部についているのが珍しいところ。
遊泳しながら餌を探すのではなく、ノコギリ状の吻部を泥の中に突き刺し、かき回して餌を探す習性上、
レーダーは上部にあったほうがより効率的、ということでしょうか。

そしてこのノコギリ、ただ獲物を探すショベルの役割だけでなく、大方の期待通り(笑)武器としても強力。
振り回し、獲物を傷つけ気絶させて捕食するというだけでなく、敵に襲われたときに身を守る役目も。
実際その「刃物」としての切れ味もなかなか凄いようでなんと・・・

小魚を真っ二つに切断することもあるのだとか!!

「そうだったら凄いな」を実現してしまう漢気に拍手ですね。

そしてこのノコギリエイ、もう一つ特筆すべき点が・・・

実は上海の水族館で解説パネルを見たとき、「ん?えぇっ!?」と思ったのですが・・・

Freshwater Sawfish??

え?こいつ淡水魚なの???

実はこのノコギリエイ、淡水・海水の両方に適応できる浸透圧調節能力があるらしく、汽水域によく侵入するばかりか、
淡水域での繁殖例も報告されているとのこと!!

・・・いやいやちょっと待ってください。

確かにエイの仲間には淡水に棲むものがいますよ。
南米のモトロしかり、ポルカドットスティングレイしかり。
なかでも南米のアハイア・グランディ Potamotrygon brachyuraは2m超え、タイのヒマンチュラ・チャオプラヤ Himantura chaophrayaに至っては4mほどになるという説も。
しかし・・・このノコギリエイは7mですよ、7m。

淡水魚としてはピラルク(5m)、メコンオオナマズ(3m)、ヨーロッパオオナマズ(3m)、パーカーホ(3m)、アリゲーターガー(3m)を優に超え、淡水域に生息する魚として世界最大のオオチョウザメ(6~8m)に匹敵する巨大さ。

なんなら、世界最大クラスの淡水魚といえなくもない!!

そんな豪快で魅力的なノコギリエイですが、フカヒレ漁などのターゲットにもなり個体数は減少。
エイだからエイヒレだっちゅうに!なんてクレームはフカヒレマフィアには通用せずのようで。
(台湾フカヒレマフィアの黒い活動は、ドキュメンタリー映画「SHARK WATER」をご覧ください)

もう、見た目からして危険動物なノコギリエイですから、かわいいイルカのような保護活動は期待できませんよね・・・

●「カレー細胞」Facebookページもチェック。
https://www.facebook.com/CurryCell

⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。
にほんブログ村 グルメブログ カレーへブロぐるめ! 食べ歩きポータル
関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://currycell.blog.fc2.com/tb.php/2018-b0c355d9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)