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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

復活!リアルインドの家庭料理。「クスム本場家庭料理」(三宮/新神戸)~その1~

ついに復活しました!!

神戸が誇る、リアルインド 「クスム本場家庭料理」

2011年11月のあの事件の後、もう二度と復活しないかもしれない・・・という心配があったこの店ですが、
店舗の場所を移しての営業再開、まずは、おめでとうございます。

・・・といっても知らない人には何がなんだか分からないと思うので、
昨年夏に訪問したときの記事を転載します。まずはこちらをご覧ください。

※以下の記事は2011年6月~11月のブログ休止期間中、
食べログに投稿した記事をブログ用に再アップしたものです。
お店への訪問は2011年7月。
2012年7月現在とは店舗状況が異なることにご注意ください。
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◆リアルインドのお宅訪問。「クスム本場家庭料理」 -<カレー細胞>-

明治以降、国際貿易の二大拠点となった横浜と神戸。
この二つの港町には早くから外国人が移住し、コミュニティを形成してきました。
貿易に従事するインド人もしかり。

やがて関東大震災が起こり、横浜のインド人たちは神戸に移住。
以後神戸という街は日本国内におけるインド人コミュニティの中心として、数多くの定住インド人を受け入れてきました。

繊維を商うシンド人、雑貨や自動車部品を商うパンジャーブ人、真珠を商うグジャラート人・・・
明治の世から脈々と受け継がれてきた神戸インド人文化は時を経て、国内に比類なき深さを獲得してきたのです。

近年になって関東の葛西などにも大規模なインド人コミュニティが形成されてきましたが、
そちらは主にIT産業に従事する一時滞在者が中心。

それに比べて神戸のインド人の場合は古くから定住し、三代四代と世代を重ね、
日本国籍をも取得している人が多いのですから、自分たちの住む街への一体感も並々ならぬものがあるわけです。


神戸に生まれ育った私も、ターバンを巻いたインド系日本人の方が軽トラックを運転し、
北野の急な坂道を上っていった光景を、ごく日常の風景のように憶えています。


さて前置きが長くなりましたが、今回はそんな神戸の街を象徴するような場所をご紹介しましょう。


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神戸北野・ハンター坂。


道端にポンッと出ている看板。


「クスム本場家庭料理」


しかし近くを見回しても、店らしい店はなく。


そう、実はこのお店、看板の脇にある「普通のマンションの一室」で、
「リアルなインドのお母さんがリアルなインドの家庭料理を振舞ってくれる」という、
なんとも独特な店なのです。
(そもそも店と呼んでよいのかどうか・・・)


ちなみに道端にこの看板が出ているときは「営業中」、
看板が無いときは「お休み」ということになっているようです。


マンションのポストを見てもお店の表示など全くなし。
しかし迷わず3Fへと上がりましょう。


302号室。
半開きのドアから香るスパイスの芳香。
間違えようがないですね。


室内に入ると、ほぼ普通のお宅に体格の良いおばさんがドン!と座っています。
特に「いらっしゃいませ」などという挨拶があるわけでもなく、
席への案内があるわけでもなく、
オーダーを聞きにくるわけでもなく、
ただ、空いている席に座って料理を待ちます。


実はこちらのお店、ほとんど日本語は通じないのですが、ご心配なく。
昼と夜とで大体のメニュー構成は予め決まっているのです。


11:30~14:30  ランチセット \980
 ジュース
 サモサ
 サラダ
 カレー(2種)
 豆のスープ
 チャパティ
 ライス
 チャイ


17:30~21:00 ディナーセット \1200
 ジュース
 サモサ
 サラダ
 カレー(2種)
 豆のスープ
 チャパティ
 ライス
 デザート


この日は夜の訪問。
席へ付くと早速、マンゴージュースとサモサが出てきました。

マンゴージュースはおそらくインド市販のもの(かな?)。

サモサは油少な目のサクサク衣でいかにも家庭の手作り風。
スパイスがしっかり効いたミントチャトニーを付けていただきます。


このサモサだけでもなかなかのボリューム。


続いてメインのプレートが出てきました。


わぁ、なんと綺麗なお料理でしょう。


といっても華やかというわけではなくて、日本とは思えないリアルな彩りが目に嬉しいという意味で。


カレーは完全にベジ。

ダルスープにパニールに、野菜カレーに。


流石というべきかバラッパラに炊き上がったインド米にかけ、
当然のように手食でまぜまぜいただきます。


美味いなぁ。


もちろん日本人向けアレンジなど全くない味付けで、
しかも派手に辛いとかスパイシーだとか、そういった演出効果も一切なしで、
ただただリアルなインド家庭の味。


これを美味しいと思うかどうかで、インドに行って食を楽しめるかどうかがわかる。
そう思えるほどリアルなんですね。


味だけでなくボリュームもインド仕様なので、これで充分満腹感が得られるのですが、
実はこのプレート上の料理は、カレーもライスもすべてお替り自由。
・・・というか、ここもインドスタイルで、ストップと言わない限り自動的に追加盛りしに来てくれます(笑)


動けなくなるまで食べるのもオツというもの。


食後のデザートはバニラアイスクリームでした。


もともとはこちらのお店の向かいの部屋305号室(だったかな?)で自宅を改装し、
「INDIAN PROVISION STORE」という香辛料ショップを始めたオーナーのテワリさん。
(エディ・マーフィーの「ナッティ・プロフェッサー」ばりの巨漢です)
そのちょうど真向かいにあたるこの302号室でその奥様のクスムさんが料理を出し始めたのが、
この店の始まりだとか。


そもそもが香辛料を買いに来るインド人のお客さんをもてなすための料理ってことですから、
リアルすぎるのにも納得です。


最近は各メディアなどにも取り上げられ、知名度もアップしているようですが、
このお店の特殊性をきちんと念頭にいれてからお邪魔しないと、いろいろビックリしちゃうでしょうね。


ちなみにこちらのオーナーのテワリさん、
最近本格的な北インド料理レストランも近くにオープンしたということ。
その名も「ティワリ」。
こちらはノンベジでタンドーリ料理なども充実しているようです。


とかくオシャレでハイファッションな町として扱われがちな神戸という町。


しかし古くからの港町ならではのディープな異国文化に触れてみるのもまた、
この神戸の素敵な楽しみ方。


ディープな体験を求める人同士、連れ添ってこの「クスム」へ是非どうぞ。
忘れることのできない大切な思い出が、きっと生まれることでしょう。

※以上の記事は2011年6月~11月のブログ休止期間中、
食べログに投稿した記事をブログ用に再アップしたものです。
お店への訪問は2011年7月。
2012年7月現在とは店舗状況が異なることにご注意ください。
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と、まぁ、唯一無二の存在としてコアな人気を集めてきた「クスム本場家庭料理」。

しかし、2011年11月、思いもよらなかった事件がこの店を襲ったのでした・・・(つづく)

↓一日一回。クリックはこちら


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コメント

1. え⁈

クスムさん、閉店したとか、もう一つのお店に移転したとか聞いていましたが、気になっていました。
修行から戻ったらあのホッとするもてなしをまた味わいたいです。

  • 2012/07/12(木) 01:38:24 |
  • URL |
  • カレーのお姫さま #79D/WHSg
  • [ 編集 ]

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