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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

一皿のカレーからはじまる、アナログな革命。「ココペリカレー」(心斎橋)

わたくし常々「全てのテクノロジーはアナログに向かう」と思っています。

何故ならそれを「良い」と思うか、「幸せ」と思うか、最終判断を下すのは人間というアナログ装置だからです。

あらゆるテクノロジーは、一旦アナログを否定し駆逐することで成長を遂げてきました。

アナログの対立概念であるデジタルとはつまり、
「同じように準備し、同じような過程を経て、同じように計算すれば、同じ結果が出る」という世界です。

新しいデジタルテクノロジーが登場したとき、人は驚き、飛びつきます。

やがて「同じことをしたい!」という欲求があちらこちらで実を結び、
かつての驚きは、当たり前へと変わってゆきます。
この積み重ねが、逃れようのない焦燥感と退屈を作り出していきます。

辿り着くのは「魂の抜けた世界」です。

そこから先へ進むには、「魂」の力を借りるほかありません。

「魂」、それは「イメージ」、つまり究極のアナログです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前置きが長くなりました。
が、なんでそんなこと言いたくなったかといえば、大阪でとても興味深いカレー屋さんと出会ったから。

もうほんとに、笑っちゃうくらいアナログなカレー屋さん。

けれど、その笑いはもちろん嘲笑などではなく、「やってくれるぜ!」というゾクゾク感を伴った嬉し笑いなんですね。

アスファルトに覆われた地表にヒビが入り、そこからニョキニョキと縄文式土器が現れたような。

そのお店とはこちら。

「ココペリカレー」

地産地消、食材と流通のあり方を本気で突き詰める、異色のスパイスカレー店。


鶏肉は大阪・京橋で70年以上続く鶏屋さんの朝びき鶏。
野菜は兵庫県・三田の農家、木内夫妻からの無農薬野菜。
そしてプロデューサーの通称「チェ」さんこと岡野さん自身も農家であり・・・

その土地で食材を作る人と料理人、そして食べる人を直接つないでいく、
三者それぞれにとって最高のカタチを目指す、強い意志をもったカレー屋なんです。

まずは、メニュー説明を転載させていただきましょう。

ココペリ・野菜カレー
85歳の木内氏が丹精込めて育てた兵庫県三田の無農薬野菜をふんだんに使った贅沢なこだわりカレー。木内夫妻の育てた旬な野菜で調理するため、毎回 野菜カレーに使う具材が変わります。動物性の脂を一切使用せず、油はオリーブオイル(extra virgin)のみ。ビーガンやベジタリアンの方も安心して召し上がれます。市販のルーを一切使用せず、スパイスのみを調合して作られた薬膳カレー。良質な食材やスパイスは胃腸を整え、血行を促進し、身体に優しいのです。

ココペリ・チキンカレー
同心で80年以上続く老舗店の鶏肉を使った最高のこだわりチキンカレー。朝の4時に締めて 刺身やタタキでも食べれる程の新鮮な鶏肉を使用。関西の地産地消の新鮮な鶏肉と木内夫妻が丹精込めて育てた無農薬野菜を掛け合わせたカレーは唯一無二。市販のルーを一切使用せずに、スパイスのみを調合して作られた薬膳カレー。良い食材を厳選して、面倒なプロセスを惜しまないことで、本物の深い味わいが出るのです。


実際にお店へ行くとこれに加えて、チェさんのスペシャルトークも。
もう、情熱の嵐吹きまくり!

その横で淡々と、丁寧な作業を続ける調理担当コウちゃん。

すんごいコントラストです。
インパクトあるお店です。

こんな説明受けちゃったら、どっちも食べたくなるのは当然。
なら、あいがけにしちゃいましょう。


★チキン・野菜あいがけ ¥1050
★ハーブキーマ
★ポテトサラダ(小)+¥100


いやぁ、実に端正な一皿です。


昆布と椎茸で出汁をとったスパイスカレーはまさに、ここでしか食べることのできない味。
野菜を噛むたびジュワッと染みる旨味。
今にも跳ねそうな弾力ある鶏肉。
野菜も肉も、メチャメチャ美味いですよ。

なんていうんですかね、野菜や肉の生命を感じるというか、そういう意味でのぬくもりを感じるというか。
もちろん、丁寧な説明を聞いたから、ってこともゼロではないでしょうが、
それを差し引いたとしても、「うわわわわ・・・」って口内に押し寄せてくる食材の存在感はちょっと尋常じゃない。

いや、ほんとはこれが尋常で、普段麻痺してる感覚が目覚めただけなのかもしれない。
そう思ってしまうような、特別な味わいです。

こりゃぁ驚いた。

笑ってしまいます。

本当に嬉しい笑いです。

さらに新作ということでオプション追加した「スペシャルハーブキーマ」、これがまたいい。
ショワッとしたハーブの爽快な刺激が素晴らしいアクセントになっています。

おまけのつもりでオーダーしたポテトサラダにも驚かされます。

「私は芋でございます!」って力強く主張する味わい、この生命力が凄いです!


こちらはチェさん自身が育てた瀬戸内みかん。
皮ごと割って、皮ごといただきます。

ミカンの皮は漢方で言うところの「陳皮」、余計な農薬がないからこその頂き方です。
金柑のような甘渋酸っぱさが、子供の記憶を呼び起こします・・・・

実は私の祖母も瀬戸内のミカン農家なんですよね。

「ココペリカレー」はまだまだ全国レベルでは無名のカレー屋さん。

けれど、作る人と食べる人、お金を払う人と受け取る人が両方幸せになっていく、
そのイメージを明確に示すこのお店の取り組みはきっと、多くの人と響き合い広がっていくと感じます。
このレポートを目にした皆さんが「ちょっと行ってみようかな」なんて思ったなら、それも一つのきっかけ。

一皿のカレーから始まる革命、応援していきたいと思います。

店名の「ココペリ」はネイティヴアメリカンの精霊。
そもそも精霊とは、果てなきアナログ世界の神秘を素直に受け入れるため、太古の人類が生み出した偉大なる発明。

この店にドンピシャな名前ですよね。



※「ココペリカレー」は現在、心斎橋での営業を終了、別の場所での再開を進めています。
最新の情報はこちらでチェックしてください。



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ココペリカレー

昼総合点★★★★ 4.4



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

カフェの街・吉祥寺に南インドミールスが登場。「ミールスとビリヤニの店 いちじく」(吉祥寺)

吉祥寺に、日本人による南インドミールスの店が誕生しました。

「ミールスとビリヤニの店 いちじく」

オープンは2015年7月30日。


店名にビリヤニとありますが、2015年12月現在まだ提供はされておらず、
ミールス一本のお店として営業されているようです。


店内にインドインドした感じはなく、ちょいとヨーロピアンなカフェ調。
ま、南インド現地でもインドインドした店ばっかりじゃなく、カフェ調のお店だってありますからね。
港町フォートコーチンあたりとか。

席へ着くとまず、とっても丁寧で真面目で几帳面そうなご店主がやってきて、
本日のミールス内容が書かれた紙を見せてくれます。


A4縦の用紙にびっちり、しかも表裏。

いやお一人で作るにはなかなかの品数です。
このわかりやすい図を用いた説明、東京の南インド料理好きならピンと来るはず。
そう、大森「ケララの風Ⅱ」を参考にしているようですよ。


まずは食前にラッシー。
多分自家製。

そして、そーっと丁寧に、ご店主が運んできたのがこちらのミールス。

★本日のランチミールス ¥1100(税込)
・ビーツのポリヤル
・チェティナードチキン
・マラバールフィッシュ(ブリ使用)
・ラッサム
・キュウリのパチャディ
・サンバル
・キャベツとニンジンのクートゥ
・タマネギのピクルス
・ニンジンのアチャール
・里芋のサブジ
・サッカルカンディ(サツマイモのタマリンド煮)
・焼きパパド
・バスマティライス
・ターメリックライス
・ラッシー(食前)
・ホットチャイ(食後)


いやぁ品数豊富、色とりどりで楽しいビジュアルのミールスですね。
バナナリーフを象ったお皿も「ケララの風Ⅱ」と同じです。

ちなみに写真だとわかりませんが、一品一品は可愛い大きさですので、
女子でも食べきれないことはないと思います。

まずは一品一品を味見。
全体的にとても優しい味わいで、辛さはほとんど無し。
ラッサムのトマトの酸味が目立っていたくらいで、とても静かな味構成ですね。


次に、混ぜ混ぜしていただきます。
ほんとは手食しても良かったのですが、カフェ的な雰囲気に押され、
スプーンなるものを使用してみましたよ。

いやぁ、とっても控えめで優しいですね。
多分、作り手の人柄・性格なんだろうなぁ。

中ではアロンジとアジョワンを用いた里芋のサブジ が素朴ながらもお気に入りでした。


食後はチャイ。
優しげな甘み。

ちなみにおかわりは+¥200。
ジーラライスとおかず1品が追加できるようです。

仕立てやビジュアルこそ似ているものの、
南インドの大衆食堂の味と雰囲気を再現した「ケララの風Ⅱ」とは違って、
カフェ飯感覚で気軽にいただけるミールス、といった感じ。

「ガチなインド」を希求する向きにはちょっと物足りない部分もありそうですが、
中央線・吉祥寺のカフェ文化の文脈で考えたときには、ちょっと面白い店が出てきたなという印象です。
西八王子「奈緒屋」みたいな定着をしていけば面白いのかも。

いずれにせよ、頑張って作っている実直な姿勢が伝わってきて、好感が持てるお店。
ビリヤニの提供もこれからですし、ますますの進化が期待されますね。


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いちじく

昼総合点★★★☆☆ 3.5



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

創業300年越え。由緒正しき稲庭うどんがカレーと出会う。「銀座 佐藤養助」(銀座)

創業万延元年(1860年)。
秋田に本店を持つ、稲庭うどんの由緒正しき老舗。


「銀座 佐藤養助」

元来一子相伝だった稲庭干しうどんの技法を受け継いだ「佐藤養助」の、首都圏初の直営店です。


由緒と格式は雰囲気ある内装のみならず、店員さんたちの立ち居振る舞いにも表れており、ふらっとランチに入ったこちらも背筋がスッと伸びる思い。


やはり、銀座の街はかくあるべし、ですね。


さて本題に入りましょう。

私がここへ来たのには理由があって、カレーブログの先駆者であり、Japanese Curry Awards選考委員でもある、たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700)ならこちらの「ある」メニューを勧めていただいたから。

それがこちら。

★グリーンカレーつけうどん ¥1300

タイのグリーンカレー×稲庭うどん。
しかし興味深いのはそれだけではありません。
こちら比内地鶏スープと和風だし、そして秋田の「しょっつる」を使用した創作グリーンカレーつけうどんなんです。

「しょっつる」とは日本海でとれたハタハタと天日塩だけで作る秋田伝統の魚醤。
タイの魚醤「ナンプラー」を郷土の味におき替えたアイデアが実に見事ですね。


繊細でありながらコシの強い稲庭うどん。
その美しい艶。
大盛り無料とのことで、二玉並んでいます。


グリーンカレー汁の中には鶏肉のほか、唐辛子にバイマックルー(コブミカンの葉)も。
タイのゲーン(タイカレー)としてもなかなか本格的仕立てですが、やはり面白いのは和食材とのハイブリッド。

ココナッツミルク感は控えめ。
代わりにしょっつる独特の旨味が細麺にしっかり絡みつき、和のご馳走として違和感なく楽しむことができます。

なるほどこれは面白い。


お漬物はもちろん、秋田名物いぶりがっこ。
スモーキーな味わいがこれまた魅力的ですね。

お会計時、レジ横に嬉しい無料のおみやげがありました。

★ふしっこ

実はこれ、稲庭うどんの「曲がり」、切り落とした部分。
うどんとして茹でていただいたり、揚げてチップスにしていただいたりと重宝する品。
こういうのもらって家に置いておくと、みるたびまたお店に行きたくなりますね。

秋田の本店ではカレーうどんメニューもいろいろあるそう。
機会があればそちらにも行ってみたいものです。


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銀座 佐藤養助

昼総合点★★★★ 4.0



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