カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック!

ケープマレーカレーの衝撃。「DIPROMATIC BAR&RESTAURANT」~南ア特集11

★不定期連載「Curry & Wild Life.~南アフリカ特集」★
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南アフリカ・ケープタウン。
古くから東西貿易の要衝となった港町らしく、街にはインド料理店があったり(Tajグループが進出していました)、
エチオピア料理の店があったり、はたまた寿司屋ではタイカレーが出てきたりと、スパイス料理文化もかなり国際的。
しかし・・・

せっかく南アフリカに来たのだから、南アフリカ独自のカレーをもっと食べたい!

正直、日本では南アフリカのカレーに関する情報などほぼゼロ。
ぶっつけで南アフリカへきたわけですが、ここまででいただいた現地特有のカレーといえば、
超絶シーフードレストラン「Muisbosskerm」でいただいたtripe curry くらいかな?
(しかしアレは美味かった!)

というわけで、ケープタウン現地民への聞き込み開始!


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どうやらRobotieというカレー料理があるらしい・・・甘く酸味ある肉のカレー料理ということで・・・!!
しかし一体、どこでいただけるのか???

とりあえず、繁華街Long Streetへ。
観光ガイドにも載っている、比較的有名なアフリカンレストランへと行ってみました。


photo:02
「THE AFRICA CAFE」

ベタな名前です・・・しかも休業しとるし・・・

しかし、不思議なことにあんまりガッカリはしなかった。
よく考えたら、ガイドに載ってるような店に行っても、新しい発見はそれほど無いでしょう。

「もっと、誰も行ったことのないディープな店へいけ!」

カレーの神様がそう囁いている気がしました。

実際、カレーの神様というのはいるもので、
Long streetでズールー族の民族雑貨を買いあさっていた時、目の前に現れたお店がここ。


photo:04
「THE DIPROMATIC BAR & RESTAURANT」

これがなんとまぁ、現地のカレーを出すレストランだったわけですよ!!



photo:03
観光客相手の気取った感じが全く無い、完全なる路面店。
けど、なかなか良い雰囲気です。
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メニューを見るだけでワクワクしますね~



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Barと銘打つだけあって酒類も豊富。
見たことのない銘柄の生ビールがあったので注文してみました。



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STELLENBRAU


オランダかどこかのビールかと思ったのですが、
実はケープタウン郊外にあるステレンボッシュ STELLENBOSCHの地ビール。
香ばしいエールタイプで実に美味い!!
これは絶対日本では味わえない楽しみですね。

さて、料理に進みましょう。

スターターメニューにある、「うんぽここ」という名前のサラダが気になるぞ!!

「うんぽここひとつ!」(もちろん英語で)

店員さん「うんぽここ30分ほど時間かかる!」(もちろん英語で)

・・・それではスターターにならないので断念。
メインのカレーをいきなり注文しちゃいましょう!!!

・・・待つこと5分。一皿目が登場。


photo:07
・・・ん?これがカレーかい??

店員さん「RED BEANS サービスね。」(もちろん英語で)

あぁ、なるほど!
しかしこれ一皿で満腹になるほどの量だなぁ・・・

・・・さらに待つこと5分。二皿目が登場。


photo:08
・・・ん?これはカレーじゃないよね??

店員さん「SALAD サービスね。」(もちろん英語で)

あぁ、うんぽここじゃないのね。

・・・さらに待つこと10分。

店員さん「ドリンク、追加は?」(もちろん英語で)

いやいや、それより早くカレー作ってくれい(笑)

・・・さらに待つこと15分。つまり注文から35分。
(だったら、うんぽここも注文できたね。)

ついに待望のカレーが登場!!!!

・・・・!!!

なんだこのビジュアルはっ!!!



photo:09
Chicken Curry
70ランド(約700円)


これは初めて見るタイプのカレー!!!
南アフリカに来てよかった!!!

カレーの横に見える白い物体はPap(パップ)といってトウモロコシから作った主食。
見た目はまるでインドのイドゥリそのものですが、食感は意外にモチモチ。
ふわっとしたお餅のようでそのままでも充分美味しいですよ。

そしてカレーは煮込みに煮込まれ水分がかなり飛んだ濃厚な味わい。
骨付きチキンに野菜がゴロゴロ。
かなり、美味しいです。

聞けばこのカレー、現地では「マレーカレー」と呼ばれる料理で、
欧米人がマレーシアからひっ連れてきたムスリムのシェフに作らせていたカレーが元なのだそう。

18世紀にはマレーシアも、このケープタウンも、どちらもオランダ領でしたからね。
こうしてこの地に根付いたスパイス料理を「ケープマレー料理」と呼び、
カルダモンやクローブ、シナモン、ターメリック、アニスシードなどをよく用いるのが特徴なのだとか。

なるほど・・・南アジアからマレーシアに渡ったムスリムの料理が、
今度はアフリカの最南端にわたって独自の進化を遂げていたとは・・・旅先で飛び込んだ小さなお店で大変な勉強をしてしまいました。



photo:10
Lamb Curry
70ランド
(約700円)

こちらは同じくPapとあわせていただくラム肉のカレー。
見た目も味わいも先ほどのチキンカレーと似てはいるのですが・・・
こちらは「マレーカレー」とは呼ばないのだとか。
あくまでもチキンを用いたときだけ「マレーカレー」だそうで・・・難しいですね。

photo:01
濃厚なグレービーにラム肉の旨み、そしてたっぷりのスパイス使い。
まさに日本では食べることのできない絶品カレー!!!
今記事を書いていても、思い出してまた食べたくなってしまいます・・・・
ちなみにカレーリーフのように見える葉っぱはなんと、キャッサバの葉!!
マレー発祥でありながらも、しっかりアフリカしてるあたり、ビリビリ痺れちゃいます。

ガイドブックにも無く、事前情報も無く、ただ直感で入っただけのこのお店でしたが、
これぞまさに、大当たり。
カレーマニアなら、ここのカレーを食べるためだけに24時間かけて南アフリカに来ても損は無いでしょう。

ただ・・・この国の調理はどこもスローですから、時間の余裕だけはたっぷりと、ね。


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THE DIPROMATIC BAR & RESTAURANT

昼総合点★★★★ 4.5



関連ランキング:カレー(その他) | ケープタウン

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ケープタウンに生きる生き物たち。 ~南ア特集-10-

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実は、南アフリカには首都が三つあるんです。

行政府のプレトリア、司法府のブルームフォンテーン、そして立法府のケープタウン。

(まぁ、ヨハネスブルグは犯罪府とでもいえそうですが。)
photo:01
そのうちの一つ、ケープタウンは喜望峰を廻る船の寄港地として古くから貿易で栄えた街。
地中海気候の穏やかな空、碧く拡がる大西洋、そして背後には雄大なテーブルマウンテンと、
風光明媚な観光地でもあります。

ケープタウンの中心地にある「カンパニーガーデン」はもともと、
オランダ人のヤン・ファンリーベックによって造られたオランダインド会社の農園の一部で、
現在は第一次世界大戦時の記念公園として、バラなどの花があふれる市民憩いの場。


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第一次世界大戦時の大砲。
世界を蹂躙した白人抗争の証拠品ですね。

ヨーロッパから侵略してきた白人達に蹂躙され、ボロボロにされ、
今はもう、完全に西洋化してしまったこのケープタウンの地、
しかし、そこにはまた、アフリカ大陸の生き物たちがたくましく暮らしていたのでした。


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アカバネテリムク
英名:Red-winged Starling
学名:Onychognathus morio
全長:27cm
分布:アフリカ(サハラ以南)

ケープタウンで最も多く見られたムクドリの仲間。
羽根の縁に見える朱色が印象的です。
日本のムクドリ同様、物怖じせず公園で餌を求め寄ってくる気丈な鳥でした。



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エジプトガン
英名:Egyptian goose

学名:Alopochen aegyptiacus
全長:60~70cm
分布:アフリカ(サハラ以南)

アフリカの広範囲の地域において最も多く見られるカモ類。
一属一種の鳥で、ガンよりもむしろツクシガモに近縁の種です。
体型はガン、白・緑・オレンジのカラフルな羽根はオシドリ、人相の悪い肉質の顔つきはバリケンを髣髴とさせ、
とっても存在感のある鳥です。

グゥェ~ッ!グゥェ~ッ!という下品な鳴き声がとってもうるさく、しかも全く物怖じせず人に寄ってくるので、
日常的に遭遇するとかなり「ウザイ」存在になりそう・・・・・
観光で見かける分にはでっかくて綺麗で良いんですけどね。

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あ・・・リスだ。

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あちゃぁ・・・こりゃ外来種ですね。

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トウブハイイロリス
英名:Eastern gray squirrel
学名:Sciurus carolinensis
全長:30cm
原産地:北アメリカ

このリス、「世界の侵略的外来種ワースト100」にリストアップされたリスで、
イギリス、イタリア、オーストラリア、南アフリカなどに移入し在来種を駆逐している種類。
確かに強くたくましそう・・・

やはりこんなところでも侵略戦争は起きているのですね・・・


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カマキリの一種(South African Praying Mantis)

Miomantis caffraでしょうか。
日本のカマキリに非常によく似た姿で、羽根は薄く、胸部はスリム。
ビーチロード沿いのホテルで見かけました。

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White-breasted Cormorant
学名:Phalacrocorax lucidus
全長:80cm
分布:アフリカ(サハラ以南)

日本にも分布するカワウの近縁種で、時にカワウの亜種 Phalacrocorax carbo lucidusとされることもある種類。
ビーチロードの堤防の先、テトラポッド周辺に群れをなしていました。

ケープタウン市内ではこのほか、色とりどりのハタオリドリの仲間や、白黒のカラスなども見られ、流石アフリカといった感じ。

西洋風都市に住まうアフリカの生き物たちは、何を思い、ここまで生き抜いてきたのでしょうか。

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近海マグロとタイカレー。「Wakame」(Capetown) ~南ア特集-9-

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事前に耳に入れていた一つの情報。

「南アフリカでは寿司屋でタイカレーが出てくる。」

え?いや、それって本当なのだろうか?

絶対確かめてみたい。

訪れた先は国際貿易都市ケープタウン。
南アフリカに3つある首都のうち、立法府にあたる街で、
人種差別やエイズ、レイプで悪評高い南アフリカの中では比較的安全といわれる場所。
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港に見えるは、日本の漁船。
そう、ここは遠洋漁業に出向いた日本のマグロ漁船が行き着く港でもあり、
船員達が街に落とすお金で経済が活性化してきた経緯から、
日本人は「名誉白人」としてアパルトヘイトによる差別から免れてきた・・・のだとか。

つまり、日本で食べる遠洋漁業のマグロは、こちらから見ると近海の魚なわけで、
ならきっと、寿司も美味しかろうと。
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夕日の強烈なビームが美しい、海岸通の光景。
そこに結構評判のよい寿司屋があるということで早速の訪問です。


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「Wakame」

・・・なんとも脱力系の名前ですが、
2010年ワールドカップで「Reccomended VIP VENUE」にピックアップされたちゃんとしたお店。

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店内に入ってビックリ、なんて贅沢な空間!!


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オーシャンビューも凄みがあります。


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バーカウンターの奥には水槽が。
・・・う~ん、
日本の寿司屋の生簀をイメージしているのでしょうが・・・・


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中に泳いでいるのは寿司ネタとは全く関係ない淡水熱帯魚たち。

シノドンティスやコンゴーテトラ、ネオランプロローグスなどアフリカの魚のみならず、
メティニスやパロットファイヤーなど南米由来の魚もいたりして、
きっとこいつら生簀の意味を理解してないなぁ・・・と思いつつも、
寿司屋でアクアリウム鑑賞が出来ることにちょっとワクワクもしたりして。


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カウンターにはシャツの襟を立てた黒人店員さん。
「よぉ、大将!」と呼ぶよりも、「Yo BRO!」と呼ぶのがふさわしそうです。


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席につき、まずはじめに配膳されたのがこちら。
・・・お箸のおき方、90度ずれてますが、まぁそこは文化の違いということで。


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まずは一番搾り・・・ではなく、隣国ナミビアのビール、Windhoek
これ、ほんとに人気だなぁ。


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まずは枝豆。
無難に美味いです。


photo:10
SALT AND PEPPER TOFU
WITH CHILLI AND SPRING ONIONS
42ランド


いわゆる揚げ出し豆腐・・・なのですが、塩コショウでしっかり味付けがされており・・・
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タイあたりのスイートチリソースでいただくという・・・。
いや、でもこれが結構美味しかったんです。

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合わせるのはやっぱりケープワインでしょう。
この店は扱っているワインの銘柄が非常に多く、ケープワインを楽しむ目的で寄ってもよさそう。

・・・さて、そろそろ近海マグロを注文してみましょうか。

いや、せっかくなので刺身の盛り合わせで注文してみましょう!!

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・・・うむ、確かに盛り合わせ!!!・・・ではあるけれど。
物凄い量のマグロとサーモン、その二種類だけやんけ!!!(笑)
しかも気づいたこと、

マグロが黒い!!

確かに新鮮ではあるはずのマグロなのですが、やはり捌くまでの状態維持の技術差か?
東京で食べるマグロのほうがはるかに風味が良いですね。
いや、これはこれで美味しいのですが・・・日本の魚介調理技術の高さをここに来て再認識しちゃいました。

あ、サーモンは日本で食べるよりも脂がのって数段美味しかったですよ。

photo:04
OYSTARS
1個18ランド


生牡蠣だって行っちゃいますよ!!
さすが地中海気候の街だけあって、南欧で牡蠣を食べてるようだ。美味い!

photo:06
RAINBOW RELOADED
88ランド

レインボー・リローデッド!!!
格好良すぎる名前のこのお寿司、いわゆるカリフォルニアのレインボーロールをさらに華やかにした続編的一皿。
海老にサーモン、アボカド、マグロ、その上にマヨネーズ、テリヤキソース、キャビア(おそらくランプフィッシュ)など、
縦横無尽なこのお寿司、これもまた結構美味いんです。
普通にマグロの刺身食うより、こっちのほうがオススメだなぁ。

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次はレインボー・レボリューションズの登場が楽しみ!!・・・って、ないない。

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こちらはマグロのステーキ。
あ、これも美味しいぞ。

普通のお寿司だってあります。
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うん、いなりがパティシェメイドなルックスになっている以外、普通に美味しい普通のお寿司ですね。
安心していただくことができますよ。

・・・しかし、お寿司や海鮮だけで満足していたら、南アフリカの寿司屋にまで来た意味がありません。

そろそろ行っちゃいますか。

photo:01
RED THAI CHICKEN COCONUT CURRY
95ランド


いやぁ、本当にありました、タイカレー。
いたってオーソドックスで健全なレッドカレーではありますが、
ジャスミンライスに青海苔がブレンドされているあたりが、寿司屋のタイカレー。

photo:02
うんうん、意外とスパイシーで美味しいぞ。

寿司屋でタイカレーなんて、え~っと思っていたけれど、揚げ出し豆腐にチリソースつけたり、
お寿司にテリヤキソースかけたり、いなりにマヨ乗せたりといった世界観のなかでは、意外にタイカレーも馴染むもの。

よく考えてみたら、南アフリカから見た日本とタイの差なんて、日本から見たアルジェリアとナイジェリアくらいの差なわけで、
日本のあちこちのアフリカ料理店でクスクスが出てくるのと同じく、寿司屋でタイカレーが出てくることに何の違和感もないのでしょう。

やっぱり味付けの濃いメニューがないと満足しない客も多いでしょうから、タイカレーあたりがチョイスされたのでしょうか。
この店では他に、北京ダックなんかもありましたけど。

締めはやっぱりこの一品。
photo:10
MISO SOUP
20ランド


ここで飲む味噌汁は、確かに味噌汁ではあるのだけれども、やっぱり東洋のスープという感覚。
面白いものです。
このスープに沈む深緑のヒラヒラこそが、この店の名前「wakame」だということを、お客の何割が知っているのでしょう・・・

というわけで、ホントにタイカレーがあることを確認できた南アフリカの寿司屋。
普段海外まで来てわざわざ日本食を食べたりしない私ですが、ここでは結構満足感を得ることができました。

・・・え?ネタとして?いや、もちろん料理としての満足ですってば。


Wakame
Corner of Beach Road & Surrey Place
Mouille Point, Cape Town
8005 South Africa

GPS -33.90012,18.40529

Sunday & Monday: 10:00 - 18:00

Tuesday & Wednesday: Closed

Thursday & Friday: 10:00 - 22:00

Saturday: 18:00 - 22:00

⇒「Wakame」HP

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Wakame

夜総合点★★★☆☆ 3.8



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至高の屋外シーフードBBQと南アフリカカレー。 「Muisbosskerm」 ~南ア特集-8-

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「南アフリカ最高のシーフードレストラン」があるという噂を聞き、
はるばる向かった先はランバーツベイ(Rumbertsbay)。
ケープタウンから北へ3時間ちょっとドライブした大西洋岸にある港町です。

日が沈み、真っ暗な夜道を進むと、道に飛び出してくるスプリングボック。
やがて徐々に聞こえてくる波音。
そして・・・なにやら洞窟のような場所から灯りが漏れているのに気づきます。


photo:01
RPGにでも出てきそうな秘密の入り口・・・


photo:02
その奥に素朴な丸太で作られた広い空間が見えてきて・・・


photo:03
なにやら人々が火を囲んでいるようです。

そう、ここが「南アフリカ最高のシーフードレストラン」と評判の 「Muisbosskerm」

天井は空へと抜け、星空が広がり、店の奥は海岸へと繋がっていて、
まさにそこで獲れた魚が次々と焼かれていくのを自由にいただく、
ブッフェ形式の屋外BBQレストランなのです。


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黙々と魚を焼くアフリカーンスの親父。


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いやぁ、実に豪快です。

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Yellowtail・・・つまり日本で言うところのブリやカンパチ。
獲れたての焼きたてはめっちゃ美味いですよ。

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こちらはイセエビ。
この辺ではたくさん獲れるのだとか。
イセエビを好きなだけ食べたいだけかぶりつくなんて、日本ではできない贅沢体験です。
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その他、バラクーダやスヌーク(シーパーチ)、エンジェル(マナガツオ?)、ヘイク、シタビラメなど魚種豊富。
南アフリカの海の幸を食いまくりですよ。


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もちろん、料理は焼き魚ばかりではなく・・・
地元で食べられている郷土料理も・・・これは嬉しい!!!

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water blommetjie & tripe curry

water blommetjieって一体なんだ?
聞いてみたら食用の花を煮こんだ料理なんだとか。
これは実に珍しいですね。

そして念願の南アフリカカレー。
tripe curryですから、いわゆる牛モツカレーです。
要はスパイスを効かせた牛モツ煮込みシチューといった感じなのですが、curryという表現をちゃんと使っているあたり、
カレーはワールドワイドな食べ物なのだということを再認識。
まさに地球は「カレー惑星」です。



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シーフードパエリアだってありました。

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ブッフェですから、そりゃぁもう夢中で食べましたよ。
どんどん出てくる料理を全部食べたい一心で・・・・!!
ブッフェといえど料理は全て出来たてですから、美味さは格別。
新鮮な魚介から、ネットリ濃厚な南アフリカカレーまで、たしかに満足度高いなぁ。

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こちらはパン。
オランダ色が濃厚な南アフリカの文化を感じます。

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こちらは干したヘイク。
まぁ、日本で言うところの干し鱈と言ったところでしょうか。
結構噛み応えがあり、味も濃厚で、鮭トバのような味わいがありますよ。

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コーヒーだって入れたて。
南十字星を見上げながら飲むコーヒーは格別!!

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こちらはKoek sister dip in Syrupという南アフリカの伝統菓子。
かりんとうの様に硬い、シロップ漬けの揚げ菓子なのですが、
興味深いことにキンキンに冷やしていただくのです。
これが実に実に美味い!!!
とっても癖になります。
後でネット検索したらレシピとか出てきたんですが、誰か日本で売りませんかね?



photo:10
楽しいのは、料理が出来るたび皆取りに集まるので、そこで他のお客さんたちと会話がうまれること。
私が訪問したときは海外からの客は少なく、南アフリカの方々が多かったのですが、
訛りまくった英語を必死で聞き取りながらの対話。
こちらの英語もどれほど通じているのか不明でしたが、皆穏やかに楽しいひとときを共有できたのは確か。

美味しいものを一緒に食べれば、人種も国籍も、言葉の壁もないも同然。
それはアパルトヘイトで悪名高きこの国でも変わらない事実なのでした。

後で聞くところによるとこのお店、
ナショナルジオグラフィックが選ぶ「海を眺めるレストラン世界トップ10」にもランクインしているのだとか。

なるほど次は日没前に再訪問したいなぁ。

物凄く訪問難易度高いけど。

生きてるうちに。

Muisbosskerm
Lambert's Bay 8130, South Africa

+27 (0)27 432 1017
 ⇒「Muisbosskerm」HP

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Muisbosskerm

夜総合点★★★★★ 5.0



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テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ

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世界の終わり。~南ア特集-7-

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Cederburgのありえない空。
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まるで世界の終わり。


南アフリカの気候は全てがビビッド。

夜は凍えるほど寒く、昼は穴が開くほどの太陽光線が肌を刺す。

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コバルトブルーの天空に、世界が燃え尽きるようなオレンジの朝焼け、バキッとした大地のシルエット。


幽玄も、侘びも、錆びも、そんなものは一切なし。
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こういう世界で生まれ育ったら、生きるあり方も日本とはまったく違うものになるのだろう。


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仄かなグラデーション、曖昧かつ微妙な色彩に包まれた日本に生まれ育った日本人が、
その曖昧さの中に繊細なる美を見つけ、
ふわりとしたコミュニケーションを阿吽の呼吸で愉しむのとは真逆に、

この南アフリカの大地では全てが大胆で、濃厚で、クラクラするような光の中で生きるか死ぬか、その二つ。

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ここに立っていると、世界なんてパッと一瞬で終わったりするんだろうな・・・
そんなことも普通に感じたりするのです。

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