カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック!

独特ダルバートとおもてなし。「PASA」(根津)

この日は谷根千エリアで仕事。

そうだ、あの店に行こう!

しかし時計を見れば14時40分。
ランチには間に合わないかな・・・

ダメもとで行ってみたら、開いてました。

「PASA」

ネパール人の旦那さんと日本人の奥さんによるネパール料理のお店です。

最近は「リトルカトマンズ」新大久保エリアの勃興によって市民権を得つつあるネパール料理。
けれどこちらのお店はなんと2001年からネパール料理メインで頑張っているんです。


ホールを担当する奥さんの細やかな気配り、その居心地よさもこの店の魅力。


15時までのランチメニュー。
ドドンと全面にダルバートがプッシュされています。
ええ、そりゃあ頼まない手はありませんよ。


★ネパールカリー定食 ダルバート ¥950

ちょっと上のメニュー写真と見比べてくださいませ。
ここまで写真と実物が一致するのも珍しいんじゃないでしょうか。
昨今オープンした幾多のネパール料理店のダルバートと比べれば、
品数も最小限で、ストイックなまでにシンプルにも感じますが、
これこそが老舗ならではの「型」、言い換えれば「スタイル」なのでしょう。


まず、特徴的なのが、豆を完全に濾して作ったポタージュのように滑らかなダルスープ。
ちょっと他では味わうことができません。

そして、レタスに乗ったゴルベラアチャール。
モモに付いてくるスパイシートマトソース的なアレです。
いつもは料理の添え物的な存在のゴルベラアチャールも、この店ではおかず級の扱い。

そしてこの日のカレーは大根とポークのカレー。
辛さは「4.ネパール位の辛さ」でお願いしたのですが、
程よいトマトの酸味、そして何より、味が中まで染み染みの大根が滅法旨い!!
おでんの大根級に旨い!!!

品数が少ない分、逆に「旨いカレー食ったぁ」という満足感に浸れるダルバートなのでした。


食後はフェンネル&氷砂糖&チョコのコンボ。
素敵な心遣いです。

次々現れる、新たなる未知の料理も素晴らしいけれど、
独自のスタイルを貫くことで、地元の常連さんたちに長く愛されてゆく、
この店のような存在こそが、東京には必要なんですね、きっと。


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PASA



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創業明治10年。甘味処でいただくカレーライス。「ゑちごや」(春日)

本郷、菊坂。
この界隈は再開発などどこ吹く風と、老舗のお店や建物が点在するエリア。
近くには先日紹介した「金魚坂」もあります。

今回ご紹介するこのお店も、老舗中の老舗。

創業なんと・・・明治10年!!


「ゑちごや」

地元ではお団子や最中が人気の甘味処、という位置づけながら、実は大衆食堂としても楽しめるお店。




あぁ、もうたまらない昭和の香りですね。

・・・実際、雰囲気だけでなく、古い建物の鄙びた匂いもしますけれども。

思いっきり匂いも吸い込んで、昭和へとタイムスリップしてみましょう。

★カレーライス ¥550

中華柄のお皿!素晴らしい!!
ドサッと盛られた福神漬けといい、模範的な日本のカレーライスですね。


日本で初めてカレーライスのレシピが記されたのは、明治5年に出版された『西洋料理指南』。
そのわずか5年後にオープンしたお店でカレーライスをいただいています。

もちろん、明治当初カレーは高級グルメでしたから、このお店で扱っていたはずもないのですが・・・
140年以上の時を経て、カレーライスは日本が世界に誇る国民食となりました。

さて、せっかくの甘味処、食後はそのまま帰るわけにいきません。

★アイスクリーム ¥250

シャリンシャリンな手作り食感。さっぱりした味わいですね。


★コーヒーアイスモナカ ¥250

見た目は鯉の餌っぽい色合い(失礼)ですが、それは手作りの証。

こちらもアイスコーヒーをくぴっと飲むようにスッキリ爽やかな味わいです。

東京のど真ん中に、こんな風情溢れる場所が残っているなんて、嬉しいですね。
新しいお店がどんどんできるのも嬉しいことなのですが、その一方でこういった庶民派の老舗が生き残っていくこともまた、日本の食を豊かにしていく上で大切なことなのです。

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ゑちごや

昼総合点★★★☆☆ 3.5



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創業350年!?超老舗の金魚卸問屋でカレーを食べてみた。「金魚坂」(本郷三丁目)

先日、テレビ東京「ABChanzoo」全国2000軒以上食べた“カレー”マニア厳選!最新&極うま店SPの撮影にて、A.B.C-Zの橋本くん、戸塚くん、TKOの木下さんをお連れしたのがこのお店。

世に老舗のお店数あれど、創業100年を超えるお店ってのはそうそうあるものではありません。
しかし本郷にあるこのお店はなんと、創業350年!?にもなる超老舗なんです。

「金魚坂」

実はここ、元々レストランだったわけではなく、創業350年、現存する中では日本最古の金魚卸問屋。

東京・・・つまり江戸は古くから金魚の名産地でもあり、船堀あたりには今も老舗の養魚場があるのですが、
都心のこの場所で、江戸の世から人々に親しまれた金魚文化に触れることができるのは嬉しいことですね。


こちらでは一匹数万円の高級金魚から、子どもでも楽しめる金魚すくい、そして昨今盛り上がりを見せる改良メダカの各品種まで多数を扱っており、その見学だけでも充分楽しめるのですが・・・・やはり注目したいのは併設されているレストラン。


元々は業者向けだった卸問屋を、七代目となる現女将が「多くの人に金魚を見てほしい」との思いで2000年、池の一つを改装して建てたのがこのレストラン。


広々と、優雅で気品あるこの店内。

テーブルには金魚が泳いでいたり・・・・

ここでは、中国茶や珈琲、デザート、そして食事がいただけるのですが、名物はなんといってもカレー。

「超老舗・金魚の卸問屋でいただくカレー」とはさて、どのようなものなのでしょう?

★ビーフ黒カレー(飲み物付き) ¥2000

見目麗しい盛り付けの欧風黒カレーにサラダ、香の物、味噌汁、杏仁豆腐、そして・・・中国茶をつけていただきました。


決して安いわけではないのですが、明治大正あたりの社交場で昼食をいただいているような、気品ある雰囲気に脱帽です。(実際、帽子を脱ぎましたよ)


少しねっとりとした感じのカレーはまさに洋食というか、欧風というか、いずれにせよつまりは「モダンなジャパニーズカレー」という仕立て。
トマトの酸味、玉ねぎの甘みに加え、赤ワインがバッチリ効いた大人の味わいがたまりません。
牛肉がかなりの量、ブロックで入っているのですが、そのトロットロの煮込まれぶりにも特筆すべきものがありますよ。

これほどまでに、バイオリンやピアノの音色が似合うカレーライスも、そうそうあるものではないですね。


この日の中国茶は台湾のお茶。
思えば金魚も中国からやってきて、日本で独自に進化したわけですから、金魚卸問屋で中国茶をいただくってのは格別な風情なわけです。

あ、そうそう、カレーライスってのもインドあたりから英国に渡ったものが日本でさらに進化したものといえるのですが、
金魚の中でもブリストル朱文金って品種は、中国から来た金魚が日本に来て改良された朱文金という品種が、英国に渡りさらに改良されたものだったりして、順序は違えどなにか通ずるものを感じますね・・・・

ってなことをグダグダ、金魚を眺めながら話しているうちに、中国茶にはお湯が追加されたりして・・・・
あ、なんだかこのゆったりした時間が2000円だなんて、案外安いもんじゃない?なんて思ったりして。


金魚柄の匙でいただく杏仁豆腐もおつなものですし、ねぇ。


★レアチーズケーキセット ¥1200

こちらは別のデザートセット。
一つ一つの器が楽しく、美しく、観賞しているだけでも楽しめるのですが・・・いただいてみましょう。
レアチーズケーキは非常に濃厚、つまり激ウマ。
ちょっと赤坂「しろたえ」のチーズケーキをボリュームアップした感じ、って・・・それ理想じゃん!
アイスコーヒーもシロップがちゃんとメイプルだったりと拘り抜群。

カレーを食べなくても充分満足できると思われますよ。

何かと慌ただしい、東京の日常。
たまには350年の時間に身をゆだねて、ゆったり、まっとりとした時間を過ごしてみませんか?

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金魚坂

昼総合点★★★☆☆ 3.9



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ファン感涙。瀬島シェフ待望の新店誕生!「オリエンタルビストロ 桃の実」

これは大ニュース!ついに・・・ついに!!
日本インド料理界の若きスタア、瀬島徳人シェフが自分のお店をオープン!!!


「オリエンタルビストロ 桃の実」

およそインド料理店らしからぬ外観、そして店名。
そりゃぁそうでしょう、なんてったって「あの」瀬島さんのお店なのですから。

ここで簡単に瀬島徳人シェフの経歴を紹介しましょう。

瀬島さんが料理人としての修業を積んだのは、南インド・ケララ州コーチン。
遥か昔から欧州からの船舶の中継港として栄え、フランスなどからのリゾート客も多いこの町でも、最上級の料理を出すといわれる「Brunton Boatyard」が瀬島さんの修業先でした。
そこで伝統的な南インド・ケララのレシピと本格フレンチの技巧を用いた料理を習得し、1年余りの修業を経て帰国。

その後、日本インド料理界の「偉大なるアマチュア」だった沼尻氏が新たに立ち上げた、大森「ケララの風」の料理長に就任した瀬島さん。
:昼は沼尻さんスタイルの大衆的なミールスを安価提供、夜は打って変わって瀬島料理長得意のエレガントなインド料理の世界を繰り広げた「ケララの風」でしたが、2011年5月に閉店。

その後沼尻さんは「ケララの風Ⅱ」としてお店を再開、大衆的ミールス専門店として順調なスタートを切るのですが・・・

あの頃「ケララの風」でしかいただくことができなかった、瀬島シェフの独特の料理世界は一旦、伝説となっていたのです・・・・


そしてこの2014年6月24日、3年間の沈黙を破り、瀬島シェフと彼の店「桃の実」が始動。
この朗報を、涙を流し喜ぶファンがあちらにも、こちらにも。

もちろん私も早速、5人での訪問をしてきましたよ。

玄関にはインド料理研究家、香取先生からのお花が。
これだけでこのお店がいかに間違いないか、わかる人にはわかるはず。


真新しい、かなりこじんまりとした店内。
そうそう、これ以上の広さは必要ないですよね。

やってくる皆は、料理人と近い距離にいたいわけですから。

メニューブック、ワインリストはまだ無く(というか、作る必要がないのかも)、料理は黒板のみ。

瀬島シェフの経歴、そしてオリエンタルビストロの名の通り、インド料理店というよりはビストロのラインナップ。
しかしインド料理マニアもうなるエッセンスが随所にちりばめられていますね。


瀬島シェフ直々にワインをセレクトしていただきました。


ワインには、やはりチーズが必要ですね。


★フランス産チーズの盛り合わせ \1200

東京の普通のインド料理店ではこうはいかないでしょう。


★ゴア風ソーセージ ¥600/一本

ゴアはかつてポルトガル領だったインドの港町で、ポルトガルの影響を受けたスパイス料理が有名。
練り込まれたスパイスが刺激的かつジューシーな自家製ソーセージに、敷き詰められたレンズ豆・・・
これは絶品ソーセージです。


★キッシュロレーヌ ¥900

これほどまでに味が濃く、しかしエレガントなキッシュロレーヌにはそうそう出会えるものではありません。
もちろん、インド料理店で遭遇できる可能性など、0.001%にも満たないはず。


さて、この料理は一体なんでしょう???
テーブルに登場するや否や、強烈に魅惑的なスパイスの香りが充満したのですが・・・早速紐解いてみましょう。


★スズキのバナナ葉包焼き ¥1800

うわぁ!!これですよ!!これ!!
日本で一番食べたかったケララ料理は!!!

かつて私がケララ州を訪問した時、バックウォーターの自然の中のホテル「Coconuts Lagoon」でいただいた「Karimeen Pollichathu」(カリミーン=ダイヤモンドクロマイドのバナナリーフ蒸し焼き)
(その時の記事⇒ケララ名物!カリミーン料理に舌鼓。「Coconut Lagoon」
そのあまりの美味さに、もう一度食べたいと思っていたのですが、いかんせんカリミーンという魚はケララ特産の淡水魚、日本でいただけるはずもなく。
もし日本で再現するならば、スズキ、メジナ、ティラピア、スズメダイのいずれかだろうと思っていたのですが、流石の瀬島さん、スズキを持ってきましたか!!

ケララらしいタマリンドの酸味も抜群で、そうそうこれです、この味ですよ!!という感激。
それもそのはず、瀬島さんが修業した「Brunton Boatyard」と私が訪問した「Coconuts Lagoon」は同系列のホテルなのですから!!

とにかく間違いなく、これは今、日本でいただける最高のポリチャトゥ!!


★ラムローガンジョシュ ¥1800

ここでうって変って中東由来の羊カレーを。
ラム肉、非常に柔らかいです。
まさに高級店の羊カレーといった感じ。


★プラオ

ローガンジョシュのお供にさらっといただきました。


★ホンビノス貝のハーブワイン蒸し ¥800/2ヶ

「アメリカのハマグリ」ことホンビノス貝。
ワイン蒸しとして秀逸なうえに、カレーリーフやレモングラスで香りが強調されたオリエンタル仕様。
まさに瀬島さんらしいエレガントさ!!


★ダム・チキンビリヤニ ¥2600/2人前

ビストロらしい、非常に、非常に繊細な、香り重視のビリヤニ。
チャパティで蓋をするのでなく、パイ生地をリングのように用いているのが面白いですね。

どれもこれも一筋縄ではいかない、一般的なインド料理の範疇に収めることのできない、独創的でありながらもちゃんと文化背景のある料理。

十二分に堪能させていただきました。

一流料理としてのインド料理としては青山「シターラ」が代表として挙げられますが、ここはまた違った方向へと突き抜けたお店。
素材、調理法への拘り、南インド・コーチンの一流ホテルの味が東京で楽しめる。
その贅沢な世界観のプレゼンテーションとして、この本郷三丁目という場所は確かに、最良の立地なのかもしれないな、そう思いました。

新たなる瀬島伝説の始まり、東京にいるなら是非見届けるべきですよ。

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桃の実

夜総合点★★★★ 4.5



関連ランキング:ビストロ | 本郷三丁目駅水道橋駅湯島駅

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シャバシャバカレーとオハヨー州。「万定フルーツパーラー」(東大前/本郷三丁目)

東大正門前。

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カレーとハヤシと天然ジュースのお店、
「万定(まんさだ)フルーツパーラー」。

その素敵にレトロな店構えは伊達ではありません。

創業はなんと大正三年。
実に97年もの間営業を続けているというお店なのですから!

関東大震災を乗り越え、
東京大空襲で爆弾に焼かれなかったのはまさに東大のご加護とでもいうべきか。
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幾多の歴史が刻まれた店内はまさに文化財級。

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当時はかなりモダンなお店だったのでしょうね。

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さて、メインメニューは迷うことはないでしょう。
こちらを注文です。
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カレーライス ¥750

驚くほどシャバシャバなカレールゥ。
皿の上でライスと綺麗に二分する盛り付けになっています。
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サラリとしていて実に味わい深いカレーですね。
特に辛かったり、オイリーだということもなく、とっても健康的。

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オレンヂジュース ¥350

「オレンジ」じゃないですよ。「オレンヂ」。
手作りの天然です。
田舎のおばあちゃんちで搾ってもらったような嬉しい味が東京の真ん中で楽しめるとは。

何とも穏やかで優しい気分に満たされて、
最後のお会計をしようと思ったその時・・・また一つ素敵なものを発見。

それはこのレトロなレジ。
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現役でまだ使っているのです。
さらに面白いのは、金額の表示部。
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なんと「1円10銭」という表記になっているではありませんか!?
円の相場が全く違う時代のレジだけに、千円を一円と換算して計算しているこのお店。
「1円10銭」とはつまり、「1100円」ということなのですね。

さらに興味深いのがこちら。
レジの製造元表記。
photo:11
「北米合衆国 オハヨー州」となっているんです(笑)
今で言うオハイオ州のことですね。

でも「オハヨー州」のほうが断然響きがいい。
なんだか笑みがこぼれるし。

最後まで優しい、なごみの空間「万定フルーツパーラー」。
創業100年に向けて、好調を祈ります!!

ご馳走様でした!


万定フルーツパーラー
TEL 03-3812-2591
住所:東京都文京区本郷6-17-1
営業時間:11:00~18:00
定休日:日曜・祝日

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万定フルーツパーラーフルーツパーラー / 東大前駅本郷三丁目駅春日駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5


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