カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック!

鋼鉄の生き物は実在した!! 〜 スケーリーフット 〜

「鋼の鱗をもつ怪物」

・・・そんなのファンタジーの世界だけ、と普通は思うところ。

しかし驚くことに、「鋼の鱗」を持つ巻貝が2001年、インド洋で発見されたのです。

スケーリーフット
和名:ウロコフネタマガイ
学名:Crysomallon squamiferum
直径:約4cm
原産地:インド洋・かいれいフィールド(深度 2420-2450m)


体表に硫化鉄でできた鱗を持つ驚異の生物。
普通の貝は敵に襲われそうになると体を貝殻の中に引っ込めるところ、
この貝は鉄の鱗を立てて防御をするのだとか。

まさに鉄壁の防御。


これらの写真は全て新江ノ島水族館に展示されている標本。

2006年、日本の探査船しんかい6500によって200匹近くの個体が採集されたのですが、船上で次々に死亡。
生き残った一部が新江ノ島水族館へと運ばれたそうです。
・・・が、ここでも数日の飼育後に死滅、現在は標本展示されているとのこと。

どうやら、深海では黒々とした鋼のボディも、
引き揚げられたあとはなんと・・・

錆びちゃったみたいなのですよねぇ・・・

確かに完全な錆色です(笑)

水中の溶存酸素量を減らして飼育すれば錆びないかも、との意見も。
是非生きている個体を見てみたいものですね。

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ラムズホーン

熱帯魚を飼育していると水槽や水草にコケ(正しくは苔ではなく藻類)が生え、
観賞価値が落ちてきます。
そこで登場するのがコケを食べる生物、通称「生物兵器」です。

ポピュラーなところではミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビなどのエビ類、
オトシンクルスやアルジイーター、サイアミーズフライングフォックスなどの魚類、
そしてイシマキガイやフネアマガイ、カノコガイなどの貝類などがありますが、
グッピーなどの小型魚やビーシュリンプなど小さな生物を飼育する水槽でよく用いられる「生物兵器」がこれ。
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レッドラムズホーン
学名:Indoplanorbis exustus
直径:1.5~2cm
原産地:東南アジア

インドヒラマキガイのアルビノ品種。
原種は黒~茶色の殻を持っています。
ラムズホーンという名の通り、羊の角のような姿。
日本に入ってきたのは1950年代の熱帯魚ブームの頃で、
低温にも強いことから、各地で帰化(もちろん原種)の報告もあります。
思ったほどコケを食べる能力はなく、
しかも水草も好んで食べてしまうことから、
最近ではコケトリ貝としては水草を食べないイシマキガイのほうが主流になってしまいました。

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しかし、体が小さいため水草の食害も大したことはなく、
また色彩がきれいで、コケトリよりも底に沈んだ残餌処理係という面でかなりの働きをする
(要するに大食漢)ため、小型水槽では今も好んで飼育されています。
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多くの貝類同様、雌雄同体で、二匹が出会うと繁殖をします。
条件が揃えば爆発的に殖え、水草などの食害も激しくなるので注意が必要です。
殖えても決して外に捨てたりしないこと。
また、同じ水槽にあった水草も同様。
水草に付いた卵から、屋外で繁殖、なんてことも十分考えられるからです。

その繁殖の容易さから、現在ではアルビノ種のレッドラムズホーンだけでなく、
多くの品種が固定され始めました。

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こちらはブルーラムズホーン。

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こちらはブラウンラムズホーン。
限りなく原種に近いですね。

その他、ピンクラムズホーンなんてのもいます。

こういった貝類を可愛いと呼ぶか気持ち悪いと呼ぶかは人それぞれなんでしょうけれど、
水槽内にいろんな生物がいて、いろんな生態系が垣間見えるほうが楽しいと思うのは、
私だけではないはず。

貝類の動きって、案外楽しいですよ。

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キセルガイの仲間

さてみなさん。
民家の生垣などでこんな小さな貝を見かけたことはありませんか?
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カタツムリとは違い細長い殻をもったこの貝は、
実は「キセルガイ」と呼ばれる仲間です。

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キセルガイの仲間
学名:Clausliidae sp.
全長:約3cm

キセルガイとは腹足綱有肺目キセルガイ科に分類される巻貝の総称。
もちろん、その殻の形が煙管に似ていることからつけられた名前です。

体に対して重い殻を持つため行動は非活発。
移動可能距離が小さいため、小さな地域の中でも様々な種に分化していることがあります。
日本に生息する種類だけでもその数なんと150!
それら種同士の識別は非常に困難です・・・

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殻は通常の巻貝とは逆で左巻き。
雌雄同体のため、複数飼育していると繁殖します。
一部の種類を除いては直接稚貝を産む卵胎生のようです。

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さてこのキセルガイ、非常に長寿らしく、
なんと10年~15年の寿命を持つものもいるとか。

こんな小さな貝がですよ・・・。

あまり動かず、自分の殻の中に閉じこもっていさえすれば、
充分に長生きできるってことでしょうか。

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シライトウミウシ

サンシャイン水族館にて。
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シライトウミウシ
学名:Chromodoris magnifica
体長:4cm
原産地:房総半島以南の太平洋~インド洋

綺麗ですね。

海の宝石とも言われるウミウシの仲間。
しかし実際にはウミウシという明確な分類上の定義は無く、
海に住む貝殻が退化した貝類のうち、
クリオネあたりとアメフラシあたりを除外した総称・・・とでもいうべき呼び名なのです。
通常はエラが心臓より後ろにある後鰓(こうさい)亜綱に属するものを対象としています。

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「ウミウシ」の名はもちろん、一対の触角を牛の角に見立てたもの。
これでもかというくらいに派手な色彩は、
色とりどりのサンゴ礁では逆に保護色の役目を果たすともいわれています。

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このシライトウミウシはイロウミウシ科に属し、
最もポピュラーかつ美しい種。
よく似た種が多いことも知られ、
例えば模様がよく似たタイヘイヨウウミウシは、
シライトウミウシの外套のフチが白くなるのに対し、
フチの端まで黄色であることで識別できます。

体の後ろに花のようなイソギンチャクのような赤い突起がありますが、
これがエラ。
後鰓亜綱と呼ばれる理由は、このエラが心臓の後方にあることからきています。

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裏側。
こうやってみると、巻貝の仲間であることがわかりますね。

しかし、
通常の巻貝は身を守るために貝殻を身に着けているわけですが、
ウミウシの仲間は、こんなにむき出しで大丈夫なのでしょうか???

ウミウシが貝殻をまとわなくても平気なのはズバリ、

不味いから。

餌からとりこんだ毒素を体内に蓄積しているともいわれ、
鮮やかな色は保護色であるとともに「有毒」をアピールする警戒色でもあるのだそう。

・・・だからウミウシは何も身に着けず、
のんびりと海中を散歩しているわけですね。


「裸で何が悪い!!」

by うみうし


というわけです。

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カタツムリのちょっと深い話「ヒダリマキマイマイ」

梅雨ですね。

雨が降ったあと、
ブロック塀やコンクリートの壁に、
カタツムリやナメクジがいっぱい出てきているのを見たことがあると思います。

あれ、何故だか知っていますか?

実はあれ・・・

コンクリートを食べているんです。

カタツムリは巻き貝の仲間です。

巻貝の殻は主に炭酸カルシウム(有機石灰)でできています。
成長するのにあわせ、貝殻の口のところに石灰質を塗り足しながら
殻を大きくしていくのです。
ミネラルが豊富に溶け込んだ海の中であれば殻の材料に困ることは無いのですが、
川や池などの淡水ではそれほどカルシウムが摂取できないため、
淡水の貝(タニシやカワニナなど)の殻は海の貝に比べ薄くもろいものになっています。

ほら、海岸に打ち上げられた貝殻は朽ちて真っ白になっていたりしますよね。
まさにあれが炭酸カルシウムの色です。
タニシやカワニナの殻は真っ白にはなりません。

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ましてや果敢にも地上へと進出したカタツムリ。
かれらはもちろん炭酸カルシウムに餓えています。
なけなしの炭酸カルシウムを得る為に他のカタツムリの死骸を舐めたりもします。

風雨にさらされたコンクリートからは炭酸カルシウムが染み出します。
そう、カタツムリはこの濡れたコンクリートから染み出す炭酸カルシウムを摂食していたのです。
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ちなみに歯舌というおろし金のような口で削り取るように食べるため、
カリカリと小さな音が聞こえることもあります。

じゃあ、ナメクジは?といえば、
彼らも殻が退化しているとはいえ巻貝の仲間。
生理的に炭酸カルシウムを欲しています。
むしろ、炭酸カルシウムに餓えた結果、
炭酸カルシウムを多く消費する貝殻を捨てたのかもしれません。

カタツムリの不思議は他にもあります。

カタツムリには雌雄がありません。
雌雄同体といわれ、要は二匹が揃えば繁殖が可能。
ゆっくり這うしか移動手段の無いカタツムリが、
効率的に配偶者と出会うための進化だといわれています。

カタツムリの交尾は神秘的で、
二匹が出会うと、頬から「恋矢」という棘のようなものが飛び出して相手をつつきます。
相手も「恋矢」を出してつつき返したら、カップルの誕生となります。

二匹が体をあわせ、らせん状にうねるようなダンスをはじめるとそれが交尾。
なんともドラマティックな光景です。

ちなみに「恋矢」の成分も、やはり炭酸カルシウム。
炭酸カルシウムがなければ、子孫を残すこともできないわけですね。

さて、カタツムリの不思議はまだまだ続きます。

今回写真でとり上げているこのカタツムリ、
普通の巻貝と何か違うことに気づきませんか?
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実は貝殻の巻き方が普通と逆なのです。
巻貝の殻は通常中心から時計回り、つまり右回りに成長していきます。
カタツムリも同様。
しかし、このカタツムリはその逆、左巻きに成長していることがわかります。

この、ちょっと変わったカタツムリ、その名も・・・
FLYING ROPEFISH!
ヒダリマキマイマイ
学名:Euhadra quaesita
殻幅:3~4cm
原産地:本州(関東以北)、伊豆諸島、八丈島

大型でもあり、関東では個体数も多いことから案外よく見ることのできるカタツムリ。

カタツムリは移動が遅く行動範囲も限られているため、種の分化が非常に早い生き物です。
現に日本だけでも300種ほどのカタツムリが知られているようです。

普通のカタツムリでも時に、突然変異として左巻きの個体が現れることがあるのですが、
通常そういった個体は子孫を残すことができません。

なぜか?

実は左巻きのカタツムリは、殻だけでなく体の作り全てが左右逆になっているのです。
交尾に用いる交接器までも左右逆になっているため、
上で紹介したようなドラマティックな交尾ができないのです・・・。
回転が逆なのでダンスパートナーになれないわけですね。

ですので、

遠い昔、いつかどこかで、

いままで誰にも相手にされなかった左巻きの二個体が、

偶然かつ運命的な出会いをし、

「恋矢」でつつきあい、

彼らふたりにしか踊れない逆周りのダンスを踊った。

やがて生まれたふたりの子供は、

左巻きの血を宿し、

ついにヒダリマキマイマイという新しい種へと分化していった。


およそそのように考えられているのです。


雨上がりの日、
コンクリートに群がるカタツムリを見つけたら、
貝殻の向きに注意してみてください。

もし、左巻きにまかれた貝殻を見つけたなら、
それは遠い昔、運命的な出会いを果たしたふたりの、
遠い遠い子孫にあたるカタツムリなのですよ。

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