カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック!

ツヤケシオオゴミムシダマシ

さて、こんな昆虫みたことありますか?

一部の趣味の方には馴染み深い虫なのですが・・・判るでしょうか?

FLYING ROPEFISH!
ツヤケシオオゴミムシダマシ
学名:Zophobas atratus (Zophobas morio)
全長:4cm
原産地:中南米

和名の通り完璧につや消しされた漆黒のボディが渋いこの昆虫、
実は大型魚を扱う熱帯魚ショップでよく売られている昆虫なのです。




といっても、売られているのは成虫ではなく幼虫。




↓こんな姿
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そう、お分かりになった方もいるかと思いますがこの幼虫、
アロワナや爬虫類の餌として「ジャイアントミルワーム」という名で売られているんです。
他に「スーパーワーム」「ジャンボミルワーム」などの名前もあります。

餌として販売されているのは幼虫ですが、
もちろん昆虫ですからいつかは成虫になります。
つまりジャイアントミルワームを長期ストックしていると
この漆黒の成虫と出会うことができるのです。

ちなみに、ノーマルの「ミルワーム」として国内で売られているのは「チャイロコメノゴミムシダマシ」という別の昆虫です。

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ゴミムシダマシという卑しい名前ながら、
成虫のルックスはなかなか男前。

「お、なかなかカッコいいじゃん。」

と喜び、手に取ったら実は大変なことに・・・

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実はこの虫、警戒するととんでもない悪臭を発するのです。
手で掴んだら致命的。

手に染み付いた臭いは石鹸で洗ってもとれないほど強烈です。

もちろん、餌としても不適。
幼虫のうちにさっさと召し上がっていただきましょう。

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それにしてもこの虫、特に加温せずとも問題なく成長するんですが、
外来種として日本に定着してしまう危険は無いのでしょうか?
いや、この種に限らず、
生餌として売られている昆虫が熱帯魚ショップ内で脱走しているのをよくみるんですが、
明らかに繁殖してますよね。
ヨーロッパイエコオロギなんて、繁殖力強いですよ。

と気になって調べてみたら、
やはりこの種も始めは中国ルートの密輸で日本に入ってきた可能性が強いとのこと。
現在は日本国内で養殖しているので「問題ない」のですが、
それはそれで逆に考えると、日本にいなかった種が日本で問題なく繁殖しているということな訳で・・・よく考えると怖いですね。

生餌を扱う皆さん、くれぐれも脱走には注意しましょう。

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サビキコリ

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サビキコリ
学名:Agrypnus binodulus
体長:12~16mm
分布:北海道・本州・四国・九州
発生時期:5~8月

木の皮に完璧に擬態した色彩を持つコメツキムシの仲間。

非常に警戒心が強く、
危険を感じると脚を縮め、何分もの間全く動かなくなります。

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まるで鰹節。
これが生きた昆虫だとは普通気付かないでしょうね。

さてこのサビキコリ、
コメツキムシ特有の凄い技を持っています。
「エビ反りジャンプ」
あおむけの状態からエビ反りになり、反動を使ってバネのように大ジャンプするのです。
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胸部と腹部のジョイント部分にあるロック機構。
ここを引っ掛け、弾くことで高い跳躍力を生み出します。

その動きを観察するには腹部を指でつまみ持ち上げてみましょう。
パニックを起こし跳躍動作を繰り返します。

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FLYING ROPEFISH!
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この通り。

昆虫ってやっぱり、機械仕掛けっぽいですね。

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美しき侵略者 「アカボシゴマダラ」

2009年7月、石神井公園にて。
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綺麗な蝶ですね。
クリーム色と黒の模様が繊細で、鮮やかな赤い点々が映えています。

・・・でも、こんな蝶、いましたっけ?

・・・図鑑には載ってないですよね。

・・・実はこの蝶、90年代に突如として関東地方に現れたものなんです。

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アカボシゴマダラ
学名:Hestina assimilis
開張幅:7~9cm
原産地:ベトナム北部、中国、朝鮮半島、台湾、奄美群島

東アジア広域に分布するゴマダラチョウの仲間。
その名の通り、後翅の外縁に入る赤い斑紋が特徴です。
ゴマダラチョウの仲間と近縁な蝶としては有名なオオムラサキもいます。

中国や朝鮮ではポピュラーな蝶ですが、
奄美諸島と台湾に生息するものは班の入り方が異なり、
それぞれ別亜種として分類されています。

それぞれの学名は、

大陸個体群= Hestina assimilis assimilis
奄美諸島個体群= Hestina assimilis shirakii
台湾個体群= Hestina assimilis formosa


となっています。

ところがこの蝶、1995年埼玉県秋ヶ瀬公園などで突如発見され、
その後少し間をおいて
1998年今度は神奈川県藤沢で発見されると、
瞬く間に神奈川県全域で見られるようになったのです。
その後もアカボシゴマダラは分布を広げ、
最近では都内の公園でも見かける機会が増えてきたようです。

この石神井公園のように。

日本では奄美諸島にしか生息していない蝶が関東に現れるなんて温暖化の影響?
と思ってしまうかもしれませんが、実はそうではないようです。

関東で分布を拡げるこのアカボシゴマダラ、
実は奄美諸島の亜種ではなく大陸産の亜種のほう。
つまり今まで日本にいなかった「外来種」ということになります。

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推測の域を出ないですが、虫マニアが人為的に「放虫」した可能性が最も高いとのこと。
いわゆる「ゲリラ放虫」です。

このことをどう捉えたらよいのでしょう?

「綺麗な虫だからいいじゃない。」

という声も聞こえてきそうです。

しかし、今までいなかった場所に10年足らずの間でこれほど増えてきた事実は、
いかにこの蝶が従来の生態系を変化させてきたかを示しています。

最も心配されるのが、在来の赤班のない「ゴマダラチョウ」の減少。
餌も生態も同じですので、交雑による遺伝子攪乱も懸念されます。

まだブルーギルやミシシッピーアカミミガメ(ミドリガメ)ほどは定着していないものの、
5年後、10年後には果たしてどうなっているのでしょうか?

アカボシゴマダラが日本の昆虫図鑑に乗る日は、そう遠くないように思えます。

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コクワガタ

先日のカブトムシと同時に採集したコクワガタを紹介。

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コクワガタ
学名:Dorcus rectus
体長:♂16~53mm ♀17~30mm
原産地:東アジア全域

日本で最も普通にみられ、もっともなじみの深いクワガタ。

ですがこのコクワガタ、
実は「オオクワガタの仲間」なのです。

オオクワガタの仲間Dorcus属には他にヒラタクワガタなどがいますが、
このコクワガタも世界中のDorcus属の中では比較的大きい部類に入ります。
ヨーロッパオオクワガタなんて、オスでも3cmいきませんから。
そんなわけでオオクワガタに近縁なこのコクワガタ、
実際に野生下でもオオクワガタと交雑することすらあるそうです。

コクワ×オオクワの交雑種は「オオコクワガタ」と呼ばれています・・・

アイデンティティ崩壊してますね。

FLYING ROPEFISH!
接写してみるとなかなかの迫力。
スリムなオオクワガタのようです。

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フィギュアのような精巧さ。
って、例えが倒錯してますね。
実物そっくりのフィギュア、のような実物です(笑)。
この格好良さは案外忘れられているのでは?

FLYING ROPEFISH!
オオクワガタも飼育しやすいクワガタですが、
このコクワガタも飼育の簡単さではトップクラス。
何より、スペースをとらないのがいいですね。

皆さんも

「なんだ、コクワか・・・」

とか言わずに、いちど顔を近づけてじっくり観察してみてください。
気付かなかった魅力を発見できると思いますよ。

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練馬産カブトムシの迫力!

先日、練馬区某公園にて採集したカブトムシ。
なかでも最も迫力ある個体がこれ。
FLYING ROPEFISH!
赤いです。
全身全霊、真っ赤です。
ワインレッドといっても過言ではありません。

FLYING ROPEFISH!
カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
最大長:♂30~54mm(角を除く)、♀30~52mm
原産地:本州以南の日本、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島

いわずと知れた、甲虫王者。
夜、クヌギやコナラの木から染み出る樹液に集まります。
体が大きいので、必然的に発見しやすく、
東京などでも比較的容易に採集することが可能です。

しかし実は、自ら木を傷つけて樹液を染み出させる能力は無く、
ボクトウガの幼虫やカミキリムシなどが傷つけた部位から染み出た樹液に集まるに過ぎません。
ですのでこれらの虫がいない場所では樹液が染み出ることも無く、
カブトムシも集まっては来ない事になります。

なお、同じ樹液にはクワガタやカナブンだけでなく、
スズメバチやゴキブリも集まっていることがあるのでご用心。

自慢の角は相手を挟んだり突き刺したりするのではなく、
ショベルのように相手の体の下に食い込ませてテコの原理で相手を投げ飛ばすための形。
FLYING ROPEFISH!
ぐいっと来て・・・
FLYING ROPEFISH!
それっ!!

良い餌場を得るために進化した武器のため、
決して殺傷能力があるわけではありませんが、
土俵から相手を落としたら勝ちの「昆虫相撲」では無類の強さを誇ります。

FLYING ROPEFISH!
こちらはメス。角はありませんが、
土を掘って卵を産むため、前足の力はオス以上。
前足の棘に挟まれると結構痛いですよ。

FLYING ROPEFISH!
オスメスを一緒に飼育していると、
夜「ギューギュー」という「鳴き声」を聞くことができます。
これはオスが求愛行動として腹部を伸縮させて出す音で、
これが聞こえたら交尾はほぼ成功です。

飼育は容易ですが、一つ難点は、「よく食べる」こと。
結構餌代はかかるので、ご注意を。

さて、このカブトムシ、
日本のみならず東アジア全域に生息していることはあまり知られていません。
「日本を代表する虫」としてのプライドがそうさせているのでしょうか?