カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック!

質実剛健、神戸っ子に人気のお値打ち洋食屋。「くま食堂」(西元町)

古くからハイカラな西洋文化溢れる港町・神戸は今も、日本屈指の洋食屋激戦区。
昭和から続く老舗の名店を巡るだけでも、一体何軒あるのやら・・・

そんな中、安さと美味さの両立で、地元人気を獲得してきたニューフェイスがこちら。

「くま食堂」

2012年7月オープン。
微塵の気取りもない、大衆食堂的な店構えの洋食屋です。


店内も飾り気のないシンプルな内装で、港神戸のハイカラ気分を味わいたい観光客にとっては肩透かしかも。
けど逆に言えば、地元民が気兼ねなく普段使いできる洋食屋であるわけですね。

とはいえ、神戸の地元民は洋食の味にはうるさいですよ。


★くま食堂のビフカツ定食 ¥1450

うぉ、なんかすごいの出てきましたよ。
モリゾーのように盛られたサラダ、大丈夫かってくらい肉厚のビフカツ、昔ながらのスパゲッティ添えで。

神戸洋食のアイコンとでも言えるビフカツですが、ここのは肉も柔らかく、衣も油っこくなく。
かかっているデミグラソースは比較的甘めさっぱりめで、肉の美味さを堪能する仕立て。
この価格で、素材の味で勝負!ってのは大胆であるとも思えますが、なかなかの満足点をたたき出してくれます。
「これでこの値段は安い!お値打ち!」って思わせてくれます。


★かきフライ定食 ¥1000

タルタルorおろしポン酢が選べたので、タルタルを選択。
これがなかなか良かった。
玉子や野菜の食感が感じられる手作りタルタルです。
サクッとした衣の中からジュッと沁みだす、大ぶりな牡蠣の旨味。
しかも8個(笑)
お値打ちお値打ち!!

しかし・・・「お値打ち!」って意味で言えば最強無双なのがこのメニュー。

★くまスペシャル ¥1450

海老フライ2本、ハンバーグ、唐揚げ2個、トンカツ、目玉焼き、ナポリタン、サラダ・・・
まぁ何と言うか、腹いっぱい、全部食べつくしたい方にはうってつけ!

「お子様ランチ フルスロットルバージョン」とでもいいましょうか!!

しかも一品一品が結構なボリューム感。
いわゆる「ドカ盛り」の範疇に入るセットではあるのですが、それぞれが油控えめで意外にもヘルシー。
モリモリいただいても、胃もたれはあんまりしないのが素晴らしいところです。


★ヘレカツカレー ¥950

もちろん、カレーだっていただきますよ。
定食メニューと比べると、ビジュアル的にはちょい寂しいカレー(笑)

けれど、味はなかなかのものでした。
牛の旨味がギューットと詰まった、洋食屋ならではのカレー。
フルーツや野菜の甘みが強いタイプではなく、ひたすら旨味で勝負のカレーです。
しかも、ヘレカツ(ヒレカツ)が美味い!!
サクッと薄めな衣と、柔らかい肉の味わい。

このお店は一貫して、肉の揚げ物がとにかく美味いですね。


★レギュラーブレンド ¥200

食後はコーヒーも安いです。

飾りっ気無しの質実剛健。
素材の美味さと、高いコストパフォーマンス、そしてシンプルながら手堅い調理技術。
ボリュームたっぷりながら、油控えめで重くない、女性や高年齢層にも嬉しいチューニング。

神戸観光のネタに、というよりも確かに、地元民が毎日通うのに最適な良店ですね。
こりゃあ人気があるはずだ。


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くま食堂



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

牛すじと牛すじと牛すじで、こりゃ美味い神戸カレー。「AYUMUNYA」(三ノ宮)

最近でこそ、大阪カレーの勢いに隠れてはいますが、神戸にも秀逸なカレー屋さんがどんどん生まれているんです。

三ノ宮、けれど駅からは少し歩く場所。

「AYUMUNYA」(あゆむんや)

オープンは2012年4月16日。
店名はナイスキャラなご店主のニックネーム「あゆむん」から。


カウンターのみの店内はポップ&カラフル。




店内いたるところにジョークが効いていますね。

お手洗いだって、ちょっと面白いですよ。


メニューはシンプル。
・ド定番!あゆむんやカレー
・唯一無二!すじミンチ特製ドライカレー

の2種。

ならば、二種合いがけに決まってますぜ!

★欲張りコラボ!相がけ盛り ¥800

うわぁ、素直に美味しそう!
店内の楽しげな雰囲気同様、わくわくするビジュアルのカレーです。

右側の定番「あゆむんやカレー」は、神戸庶民の定番牛すじのカレー。
かなーり大量のタマネギを用いていると思われ、辛さと自然な甘みのバランスが最高!
さらに、よく煮込まれた牛すじのトロトロ感と旨みが実に素晴らしい!!
タマネギの甘み、牛すじの甘みと旨み、そして程よきスパイス感。
油も牛すじから出た脂のみだそう。
小麦粉の重さもほとんどなく、スルスルといただけます。

これは誰もが「美味い!」と思えるであろう、完成度の高いカレーですね!

そして左側「すじミンチ特製ドライカレー」。
いわゆるひき肉=キーマカレーではなく、すじ肉をミンチ(関東でいうところのメンチ)しており、
ドライというほどドライではないけれど、ドライめといえばドライめなカレー。
デフォルトで温泉玉子が乗っています。
「あゆむんやカレー」よりはちょい濃厚辛めな仕立て(といっても辛すぎるほどではありません)で、
同じ牛すじを用いながらも、合いがけによる味と食感の変化が楽しめます。

そしてさらに・・・トッピングしたのはこちら。

★トッピング 牛すじ +¥100

ええ、牛すじと牛すじの合いがけに、牛すじトッピング(笑)
どんだけ牛すじ好きやねん!ってな話ですが、そう、神戸民は牛すじ好きなんです。

こちら、トッピング用の牛すじは、甘辛仕立ての煮込みタイプ。
そう、酒に合うヤツですね。


ライスの上に乗せてみます。

右も左も真ん中も牛すじ。
けれどちゃんと味の変化もあるし、決して脂っこくない。

美味い美味いでいただいて、食後も胃もたれなし。

ちょっと牛すじの固定観念を覆す、優しくも満足度の高いカレーでした。

辛いのが苦手でも、お子様連れでも絶対楽しめるし、
コアなカレーマニアでも充分に満足できるお店。

特に牛すじ好きなら、絶対に外せませんよ。


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AYUMUNYA

昼総合点★★★☆☆ 3.9



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

三宮高架下のエッグタルト専門店!「香港エッグタルト 撻」(三宮)

三宮高架下、ピアザKOBE2に新しいエッグタルト屋さんが誕生しました。


「香港エッグタルト 撻」(たつ)

2015年12月6日にオープン。
香港の手作りエッグタルト専門店です。

中国や東南アジアのチャイナタウンで必ずといって良いほど食べるくらいエッグタルト好きな私ですが、
神戸もまた華僑文化が華やかな街。

元町「アンドリューのエッグタルト」に続くこの店の登場は嬉しい限りです。

こちら、タルト数種の他マフィンもラインナップ。

チャイニーズ系の方によるお店で、公式サイトの日本語もちょっと不思議です。
折角なので、タルトを二種類購入してみましたよ。


★香港エッグタルト / HK Egg Tart ¥260

こちらが基本のエッグタルト。
「アンドリュー」と比べると生地は薄めで、卵とクリームのトロットした食感が存分に味わえます。
これはまるで、片手でいただけるクリームブリュレ。
最高に美味いですね。


★ソフト・エッグタルト / Soft Egg Tart ¥260

HPに「〜絶対世界唯一のタルトです。」と書いてあるオリジナル。
ケーキのようにソフトな生地とスライスアーモンド。
食感の変化で、また違う風合いになるのが面白い!

意外に東京には少ないエッグタルト専門店。
神戸土産に、案外良さそうですよ。


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撻 エッグタルト専門店

昼総合点★★★☆☆ 3.8



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テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ

美しき器と、香り高きスパイスカレー。「カレーとうつわ ころは」(垂水)

神戸・垂水の地にスパイスカレーの新鋭登場!!



「カレーとうつわ ころは」

2015年7月オープン。
オリジナルなスパイスカレーを作る旦那さんと、器を作る奥さんで切り盛りするお店です。


一階はカウンターメインのカレースタンド風。


スパイスやコーヒー、キッチン小物の販売も。


そして二階は畳のお座敷席。


奥さんはじめ、何人かの作家の器が展示販売されています。


カレーは、
・キーマカレー
・バターチキンカレー
・季節のカレー

の三種。

それぞれに合いがけやトッピング、ご飯の量の調節が可能です。


★ころはスペシャル
(キーマ&バターチキンのあいがけ+温玉+パクチーorチーズ)
ライス小盛り ¥950
レーズントッピング 無料


あぁ、たっぷりぶっかけられた粗挽きスパイスの香り!素晴らしい!
器はもちろんオリジナル、目にも美しい!!


キーマは香りと旨み重視。
カルダモン、クローブ、フェンネルからフェヌグリークまでスパイスたっぷり。


バターチキンは甘さも重さもない、シャープな味わい。
たっぷり贅沢な鶏胸肉が用いられています。

辛さやハードさはないけれど、香りや旨み、食感の繊細なバランスが素晴らしく、
とても印象に残る一皿に仕上がっていますね!!


さらに卓上には4種のスパイス(チリペッパー、カルダモン、クミン、クローブ)。
これがかけ放題!!
好みで自在に調味ができますよ。


カレーを半分いただいたあたりで、カルダモンとクローブを投入。
「味変」ならぬ「香変」を楽しんでみましたよ。

カレーを食べた後はやはり珈琲・・・・なのですが、ちょっと面白い珈琲がありました。

★カルダモンコーヒー(お茶菓子つき) ¥450

中近東式、ホールのグリーンカルダモンがまるごと2個入ったホットコーヒーなんです。

スッキリ飲みやすいコーヒーは大阪・玉造のHIROHUMI FUJITA COFFEEの「玉造ブレンド」。
そこにカルダモンの爽やかな香りが広がります。


お茶菓子は抹茶・チョコという2つの味の黒糖。
これがまた、実に濃厚で美味すぎます!

味覚だけでなく、視覚、嗅覚と、心地よいひと時が過ごせるこのお店。
単なるスパイスカレー店の枠を超えた独自の世界観が、実に素敵だったのです。


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ころは

昼総合点★★★★ 4.2



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

創業昭和11年、神戸モダンを代表する老舗の味。「欧風料理 もん」(元町)

古くから外国文化がどんどん入ってきた港町・神戸には、モダンな老舗洋食店がたくさんあります。
中でも「一番神戸らしい店に連れてって」と言われたら・・・・私の場合はやはりここ。


「欧風料理 もん」

創業昭和11年(1936年)。
初めて訪問した方はまず、歴史の香りをまとった店内の迫力に圧倒されることでしょう。

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「美富貞喜」・・・読めますか?
神戸洋食の頂点といえば、やはり「ビフテキ」ですよ。


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店内はまるで博物館。
どっちを向いても、飽きることはありません。

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一階はカウンター席とテーブル席。
厨房のテキパキとしたチームプレイが良く見えます。

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そして二階はボックス席。
レトロなメイド服の店員さんたちが注文を聞きに来てくれますよ。

さらに三階より上は個室。
そこでは神戸牛のすき焼きやしゃぶしゃぶをいただくこともできます。

この日はカジュアルなランチということで、一階席を利用。

・・・まず、注目していただきたいのは、メニューのグラフィックデザイン。
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「神戸百景」などで知られる木版画家、川西 英の作品です。

入口近くでいただけるマッチ箱のデザインも同様。
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この「もん」のマッチ箱、神戸のモダンアートが紹介されるときにもよく話題に出てくるほど有名。
神戸っ子なら「あぁ、あれだ!」とわかるほどに。

・・・さて、メニューに戻りましょう。
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トンカツからステーキまで、肉を中心とした(だって神戸ですから)洋食がズラリ。

そしてお値段、決して安くはないものの、高級店というほど高くもない。
けれども味は間違いなし。

「そこそこの値段で、最高のものを味わってほしい」というお店の方針が嬉しいのです。

それでは、このお店でおススメの料理をご紹介しましょう。
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★ビーフカツレツ ¥2400

「もん」の一番人気メニューといえばやはりこれ。
肉は神戸牛のヒレ肉。
赤ワインの香り漂うデミグラスソースは二週間ほど煮込んで作る手の込んだもの。
そして衣のパン粉も自家製です。

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サクッとした衣の中から現れる、ミディアム仕上げの牛肉の柔らかさ。
肉汁と溶け合うデミグラスの香り。

これこそ神戸洋食です。

シェアしてでもいただいて欲しい。

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★名物とんかつ ¥1650

そしてこちら、牛だけじゃなくポークも美味いんです。
トンカツ好きが、トンカツ目当てにこの店に来るほどに。

面白いのは「とんかつ」と「ポークカツレツ」が別々のメニューであること。
「とんかつ」がいわゆるソースでいただく仕様であるのに対し、
「ポークカツレツ」は「ビーフカツレツ」同様デミグラスソースがかかって出てくるんです。

どっちもオススメですが、「ビーフカツレツ」と一緒にいただくなら「とんかつ」が良いですね。

こちらもビーフ同様に、サクッとした衣とジュワッと感ある肉汁のコントラストがヤバいほど完璧ですよ。

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★カレーライス ¥1200

もちろん、カレーもあります。
見た目は至ってシンプル。

けれどいやいや、カレーはメチャメチャ肉の旨味が凝縮された、高級な味わい。
ちょっと似たお店がない感じ。
そして具材は・・・・ええ、そうです、神戸牛です。

うわわわわっ、てな感じですよ。
これが昭和11年のレシピだなんて。

・・・そう、実はこのお店が凄いのは、味もメニューも調理方法も、
昭和11年の創業時のまま一つも変えていない、ということ。

つまり、昭和11年にここへ来ていれば、今と全く同じ料理が、同じ味でいただけたってことなんです。
(もちろん食材の違いはあるでしょうが)

これは、本当に驚くべきこと。

80年前の神戸は・・・腰が抜けるほどモダンな街だったのですね。

そして、お土産に是非おすすめしたいのがこちら。
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★サンドウィッチ(ビーフカツ) ¥1950

名物ビーフカツがデミグラスソース共々カツサンドになってるんです!
神戸牛のカツサンドなんて、最高のおみやげだと思いませんか?

しかもパッケージデザインは川西 英。

神戸のおみやげとしてはまさにパーフェクトといえましょう。

ちょっと特別な日に、けれどもあまり、かしこまりすぎず、美味しいものを。
そして素敵なおみやげに、カツサンドとマッチ箱を。

これからも味を守り続けて欲しい、神戸の貴重なグルメ遺産です。


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欧風料理 もん

夜総合点★★★★ 4.3

昼総合点★★★★ 4.3



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ