カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック!

ヤップ島ローカルフードの夕べ in 「マンタレイベイリゾート」(ミクロネシア・ヤップ島)

ミクロネシア・ヤップ島。
今で唯一のファビュラスなホテル「Manta Ray Bay Resort マンタレイベイリゾート」では、2、3日前に予約すればローカルフードを用意してくれます。

島の人々はわざわざ外食でローカルフードを食べることはなく、誰かの家にお邪魔するしかいただけるチャンスはない、とも聞いていたので実にラッキー。

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会場は、ホテル自慢の豪華な船上レストラン。
どんなものが出てくるのか、全く見当がつきません。

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★トゥバ

こちらはミクロネシアの田舎酒。
若いココ椰子の実から採取する発酵酒だそうです。
ガラス瓶にヤシの葉で蓋をした状態で発酵させるのですが、
ショワッと爽やかな一日目と、まろやかな二日目ではまるで違うお酒のようでした。
ちょっと、ネパールのチャンにも似た感じですね。

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★ヤムイモのココナッツミルクがけ

全世界の熱帯で食べられているヤムイモ=キャッサバはここでも日常食。
ココナッツミルクソースをかけていただきます。
ホクホクとした食感はまるでサツマイモ。
けれど甘みはなくて、日本人としては主食なのかデザートなのか判じがたい気分になります。

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★エビのフライ

やはり主食は海産物。

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★マグロのバーベキュー

素朴ながら、素材がいいのでなかなか美味いです。

そして、この日一番の収穫がこの料理。
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★ランドクラブ(Land Crab)のニンニク蒸し

シェフ曰く、ホントはマングローブクラブ(mangrove crab=ノコギリガザミ)を用意したかったのだけど、捕獲できなかったそうで、
比較的採集が楽なランドクラブに変更したとのこと。

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実は私もこの日の昼間、浜でランドクラブを何匹か見かけたんですよね。
それを夜いただくなんて・・・感慨深いです。

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さて、このランドクラブ、蒸した身や蟹味噌を一度ほぐして出して、ニンニクで和えてから再び殻の中に詰め直したもの。
んでこれが、ちょっとビックリする美味さだったんです。
蟹の風味と、ガッツリ効いたニンニク。他では食べたことのない、まさにヤップ料理。

そこらの浜にうろついている蟹をとっつかまえてこんな料理が作れちゃうなんて、
一見裕福さを感じない島ですが、食料に困らないという点において、都会より豊かなのかも。

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★タロイモのケーキ

とても素朴です。

滅多に来れない島で、滅多にいただけないローカルフード。
異国の文化はやはり、食から学ぶのが早いですね。

とても貴重な体験をしました。


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ミクロネシアでフィリピン料理!「Ganir Restaurant」(ミクロネシア・ヤップ島)

ミクロネシア・ヤップ島。
島随一の素敵ホテル、マンタレイリゾートを出て幹線道路を左へ数分歩けば、
スーパーマーケットや銀行、レンタルビデオ屋が入ったショッピングセンター(そう呼ばせて下さい)があります。
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かつて日本軍の基地島だった痕跡がここにも。

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スーパーマーケットには缶詰がズラリ。
日本、アメリカ、フィリピンのものが多いですね。

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テレビ局がないヤップ、テレビはもっぱらDVDを見るもの。
このショッピングセンターにもレンタルビデオ屋がありました。
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メインはやっぱりハリウッド映画です。

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・・・あ、なんとビートルナッツがレンタルビデオ屋で売ってるんですね。

ビートルナッツはビンロウという名でも知られる「原始麻薬」。
ヤップ島のものは特にキマると評判なんですが・・・・なるほど、映画見ながらキメるってわけだ。
カウチポテトならぬ、カウチナッツですな。
ワンパックでとんでもない量が入ってるんですけど、一日で消費しちゃうんだろうな。
一日100個とか、普通らしいし。

そして二階にはレストラン。
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「Ganir Restaurant」

店構えを見るにハンバーガーやステーキ、シーフードなどアメリカンダイナーっぽいんですが、実はここフィリピン人のお店。
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ヤップにはフィリピン人が結構出稼ぎに来ており、スーパーにもフィリピン食材がたくさん。
ホテルの厨房スタッフにもフィリピン人がいたりするんです。

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営業は朝7時から午後3時まで。
始まりも終わりも早いのが、南の島ならでは。

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メニューにはハンバーガーやステーキ、シーフードの他、日本式のラーメンやうどんもあります。

ヤップの外食といえば基本はその辺りの料理みたいですね。

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卓上醤油は人気のYAMASAです。

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そしてもちろんこの店にはフィリピン料理だってあります。
アドボやら、カルデレータやら。

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さあ、ヤップ島でフィリピン料理ランチと洒落込んでみましょう。

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★Beef Caldereta

代表的なフィリピン料理の一つ、カルデレータ。
かつての宗主国スペイン由来の料理です。
牛肉のトマトソース煮込みといった感じなのですが、ホールのブラックペッパーや、
ぶつ切りの生レッドチリが結構入っており、「なんだトマトソースか」と油断した頃いきなりスパイシーに(笑)

なかなかパンチあるじゃないの!!
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食材は牛肉の他、ジャガイモ、ニンジン
グリーンピース、ネギ、玉ねぎ、パプリカ、そしてベイリーフなどなど。

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★Lomi

こちら卵を溶いたあんかけスープに軟らかい平麺。
具材は鶏肉、牛肉、インゲン、ジャガイモ、海老、パプリカ、白菜、ネギ、玉ねぎ、キュウリ、謎の青菜。
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味付けは驚くほどあっさりしています。
そして量が凄い(笑)

美味いのか不味いのかわからないけど、多分フィリピン人には懐かしい味。多分、きっと。

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やっぱり知らない国では大衆食堂に踏み入れるのが楽しいなぁ。
同じ空気を吸うこと、これが大事ですよね。

ミクロネシアでフィリピン料理需要が高いなんて、知らなかったもんなぁ。

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めちゃくちゃでっかいバルコニー席もあるので、
夜風にあたり海を眺めながらのディナーも素敵だと思いますよ!


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ヤップ島、街場の食堂をふらり訪問。「Jhun's OASIS RESTAURANT」(ミクロネシア・ヤップ島 )

太平洋に浮かぶヤップ島をふらり散策。
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奥まった湾の市水域には巨大なタメトモハゼの姿。

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アメリカンなスクールバス(を、再利用したバス)に・・・・

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日本の猫とは体型が違う野良猫。

こちらミクロネシア連邦ヤップ州の州都コロニアといえど、特に繁華街があるわけでもなく、ぽつりぽつりと建物があるのみ。
飲食店の数もあまり多くはないのですが、郷に入れば郷に従え。
地元民が集まってそうなローカルレストランに飛び込んでみましたよ。

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「Jhun's OASIS RESTAURANT」

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おぉ、店内100%地元民!
これがヤップの日常。

お店の奥へと進むと、オープンエアのテラス席がありました。
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・・・って、
テラス席と言っても、周囲は・・・・
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熱帯のジャングル!!
ある意味凄く、贅沢です。
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眼の前にグリーンアノールが現れたりして、凄く贅沢。

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さて、メニューを開けばハンバーガーにサシミにラーメン・・・

ほほう、ローカルフードがたくさん、というわけにはいきませんね。

現地の方に聞けば、田舎の村や島ではビールもハンバーガーもないからローカルフードを食べるのだけれど、
町(少なくともヤップでは)のレストランに来てまでローカルフードを食べなくても・・・
それよりアメリカや日本の美味いもの(つまりハンバーガーや刺身やラーメンってことなんですが・・・)を食べたいよね!
ってことらしいんですね。

真にヤップの伝統料理を食べたければ、現地の人に数日前にかけあって用意してもらうか、村に赴いて・・・とは言ってもヤップの村はどこも先祖代々の私有地なので無許可で立ち入るのはよくないそうですが・・・祭りや祝い事に紛れこむしかないそうです。

ほうほう。

ならば、伝統食とは言わないまでも、ヤップの日常食をば。
ということで、セレクトしたのがこちら。
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★Oasis Combo Special $6.00

簡単に言えば、肉と野菜とご飯。
実は私は数日間ヤップに滞在したのですが、弁当含め一番よく食べたのがこのパターンです。

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お肉は豚のリブ。
アメリカンダイナーな雰囲気もありつつ、
けれど肉のバーベキューをご飯とともに食べるって、
東南アジアのローカルフードでもよくあるパターンだよなぁ、なんて思ったり。

伝統料理とか郷土料理とかいう際立ったものではないにせよ、手軽で贅沢な基本食であることに間違いはありません。

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セットでついてきたのはアイスティー。
手榴弾型のボトルに入っているのはシロップなのですが、持ってビックリ、ものすごく熱い!
アイスティーなのに、シロップを入れると一気に熱くなるという謎仕様でした。

独特の文化をもつヤップ島。
しかし、その体系化されていない食文化はまだまだ掴みきれません。

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ホテルの船上レストランでいただくヤップのマグロと地ビールと。「Manta Ray Bay Resort マンタレイベイリゾート」(ミクロネシア・ヤップ島)

石のお金と豊かな自然、ビートルナッツでイキ気味の住民たちとトップレスの女性たち・・・・

刺激的な場所、ミクロネシア・ヤップ島。
(詳細はこちらの記事で)

島で随一の素敵なホテルがこちら。
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「Manta Ray Bay Resort マンタレイベイリゾート」

ヤップ島にはマンタが多数生息するMANTA RAY BAYという湾があり、
このホテルにもYAP DIVERSというダイビングサービスが併設されているんです。

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ロビーは、島でも貴重なWi-Fi接続可能場所。

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客室にはそれぞれ、魚の名前がついています。

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こちら「FIRE GOBY」は和名ハタタテハゼ。
水族館でもお馴染みの魚ですね。

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部屋に入ると気分が上がります。
なんと、ベッドカバーにも「FIRE GOBY」のカラフルな刺繍が!
これ、部屋ごとに違う魚の刺繍なんですね。

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マンタをかたどったクッキー。

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石貨をかたどった石鹸。

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併設のYAP DIVERSには、MANTA RAYで出会えるマンタ各個体の愛称と斑紋などの特徴が紹介されています。

そして、このホテル最大の特長にして、唯一無二のファビュラスなポイントがこちら。
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なんと、巨大船がレストランになっているんです!

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船内がダイニング。
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上の甲板がバーエリア。
もう、船に乗っているってだけでワクワクしてしまいます。

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朝食は割とアメリカン。
どうやらこちらのオーナーがアメリカ人らしいです。

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メニューも割と、アメリカンなものが多いですね。

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ディナーもアメリカン尽くし・・・かと思ったら、そうでもなく、ちょっとビックリするモノが美味しかったんです。

それはなんと・・・
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マグロの刺身!!!

大体日本人が海外で刺身を食べると、「ん~なんか違うな・・・」とか思っちゃうもの。
日本の遠洋マグロ漁船の基地である南アフリカ・ケープタウンですら、マグロが美味しいとは思わなかった。
産地で食べるからって必ずしも美味しいわけじゃない、要は処理と捌き方なんだと。
海外でマグロを食べるたび、「日本の刺身文化と処理技術ってホント凄いんだなぁ・・・」と逆に思ってしまうのです。

・・・ところが、ヤップのマグロ、美味いじゃないの!!

この味なら銀座でも全然やっていける!というか、ホント新鮮さを感じます。

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カルパッチョだって美味いし・・・・

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カクテルグラスに入ったこのヅケマグロなんて、ちょっとビックリする美味さ!!
刺身を醤油とライムでいただくのがヤップ流なのだとか。

聞けばどうやら、元日本領だった関係値もあり、冷凍保存施設などは日本の技術によるものだそう。
なるほど、現地で獲れた新鮮なマグロを日本の技術で提供してるんだから、こりゃちょっと敵うわけありません。

ヤップに来たら、まずマグロ。
憶えておいてくださいね。

そして・・・・・
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カレーライスもありました。
ちょっと安心。

・・・と、よく考えたらヤップ料理ってなんなんだろ?あるのかな?

聞けばヤップでは、レストランはハンバーガーやお肉、刺身やラーメンといった料理をいただくところ。
ローカルフードはそれぞれの家で食べるから、レストランにはないよ、とのこと。
なるほどね。

けれどこのホテル、2、3日前にお願いすればローカルフードディナーも可能とのこと!!
ならば、と2日後のディナーをお願いしてみました。

果たして、どんなものが出てくるのやら・・・・・わくわく。

さらにこのホテル、楽しめるのは料理だけじゃありません。
お酒はもっと楽しめるんです。
だってなんと・・・・
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ホテルの中に醸造所があって、「マンタビール」なる自家製地ビールが飲めるんですから!!

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ダークタイプと、
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ペールエールタイプ。

一日中まったり飲んでいたい!!

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甲板上のバーでは、ビールの他、各種カクテルも。
オリジナルカクテル沢山で、何日泊まっても飽きることはありませんよ。

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太平洋に浮かぶ、小さな島の贅沢な夜。

同じ地球とは思えない、別世界の夜です。


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原始時代の漫画に出てくる「石のお金」って、いったい幾らなの? ~ヤップ島で気づく、貨幣の本質的価値~

みなさんも考えたことがあるかもしれません。

原始時代の漫画に出てくるあの「石のお金」って、いったい幾らなの?

確かに、この石が100円で、この石が1000円で、ってな取り決めがある感じでもなし、
そもそもなんであんなにデカいの?不便じゃない?なんて考えると気になってしょうがないのです。

・・・その答えを探しに向かったのは太平洋に浮かぶヤップ島。
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日本からはグアムかパラオ経由で、一週間に一回飛行機の便があります。

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空港へと降り立つと、いきなり現れた「石のお金」。
ヤップでは「ライ」と呼ばれる石貨です。

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国際空港と言えど、建物はがコテージ風の一棟のみ。
アメリカなんかの入国審査が嘘のようなシンプルさです。

このヤップ島、第一次世界大戦まではドイツ領、その後日本統治領となり、第二次世界大戦後はアメリカ統治に。
現在は、ミクロネシア連邦に属し、ヤップ州の州都コロニアが置かれています。

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入国審査の風景。
左奥の若い女性に注目してください。

ええ。
上半身裸です。

ヤップの伝統的な服装では、女性も上半身裸。
なのに逆に脚を見せることは恥ずかしいとのことで、ふくらはぎまである長い蓑状のスカートをつけています。

日本の今どき女子とは真逆ですね。

所変われば常識も変わるのです。

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青い海と緑、自然豊かなヤップでは、あらゆる土地が私有地。
一族の土地に根ざして何代も暮らすのです。

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名産品はBEETLE NUTS。
いわゆる「ビンロウ」です。

実を歯で齧り、齧った割れ目に珊瑚の粉をかけると、シュワーッと化学反応が起こります。
それをキンマの葉で包み、口に含んでクチャクチャ噛むのですが(飲み込みはしません)、
噛んでいるうち、アタマがフワーッとしてきてちょいとトリップできるんです。
原始的な噛み煙草・・・というより、つまりは原始麻薬でございますね。
(ちなみに、日本の麻薬取締法には引っかかりませんが、生の果実なので検疫にはひっかかります)

特にヤップ産のBEETLE NUTSは質が良くてキマるらしく、
一人当たりスーツケース2つにこれを一杯詰め込んでグアムへ運び出す若者たちも。

ちなみにヤップのあちこちには赤い血痕のようなものがあるのですが、
これはBEETLE NUTSを噛んで真っ赤に染まった唾液を吐きだしたもの。

また、ヤップの人々はフガフガと会話の滑舌が悪い方が多いのですが、
よく見ればBEETLE NUTSの酸で歯が解けてほとんどないんですね・・・・
現地のガイドさんに聞けば彼は5歳の頃からずっとBEETLE NUTSを噛み続けていて、
今も一日100個は噛むよと、フガフガ声で答えてくれました。

実に凄まじいですね。

このように、われわれの世界とはまったく常識の異なるこの島に残っている石貨。
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実際は今では米ドルが流通してはいるものの、果たしてこの石貨、それぞれの価値はどうやって決まっているんでしょう???
現地の方に訊いてみたら、驚くべき答えが返ってきました。

曰く、

「石貨の価値は、それ自体が持っているストーリーと、プレゼン力で決まる。」

これには衝撃を受けました。
貨幣本来の価値・・・今は国家が価値を規定し、市民はそれを盲信している貨幣、その本質的価値に触れたような気がしたのです。

ヤップとその周辺の数多くの島々は、古来カヌーによって交易をしていました。

そして、石貨をつくる大理石はヤップ周辺では採れず、はるか彼方のパラオで切り出し、カヌーで運んできたのです。

大きく重い石貨を乗せたカヌーによる大航海には危険が伴います。
荒波に呑まれ犠牲になる者もたくさんいたでしょう。

そうしてヤップにやってきた石貨。
「これだけ大きなお金だから幾度も海に沈みかけた。しかも洋上で舟が嵐に遭い3人が犠牲に・・・
だが、彼らは命に代えてこのお金を守り通した。だから今ここに、このお金があるのだ。」
今そこにあるお金がいかに価値があるものか、ストーリーを語るプレゼンター。
「・・・なるほど、それは価値あるものだ。ならば牛5頭と交換しよう」
となるのです。

つまり、石貨の価値とは、希少性の価値。そして労力の価値なのです。

私はフィリップ・K・ディックの小説に出てきた1シーンを思い出しました。
新品同様のZIPPOと、凹みがあり傷んだZIPPOどちらが価値あるものか?という問い。

実は、片方のZIPPOの凹みは、ケネディ大統領が暗殺されたとき胸ポケットでついた凹みなのだと。

ちなみに、19世紀の終わりごろヤップでは、アメリカの商人デヴィッド・オキーフが、
立派な帆船を用いて、パラオから大量の巨大石貨をヤップに持ち込みぼろ儲けをし始めたそう。
異文化のなかで守られていた共通了解事項を踏みにじり利権を獲得するという、いかにも西洋的なやりかたではあります。

が、後になって、
オキーフの石貨は、「物質的には」巨大で立派だが手間と労力がかかっておらず、
ストーリー的価値がないことに皆が気付いたのです。

今ではオキーフによる石貨は、カヌーで運ばれた石貨よりも「価値がない」ものとされています。

私たちが暮らす社会に目を向ければ・・・どうでしょう。

100円玉の、本質的価値とは?誰がきめ、だれが見定めるのでしょう。

100年後、200年後残る価値とは、何なのでしょう。

我々の常識を超えた異文化との接触は、当たり前のように感じ麻痺していた、大切な感覚を思い出させてくれます。


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